タネはどうやって作られるの？
おしごと年鑑
未来を生み出す科学技術のお仕事
2020年度
みんなが食べる野菜も、お庭で育てる草花も、タネがなければ育ちません。では、タネは誰がどうやって作っているのでしょう？ タネメーカーのタキイ種苗に聞いてみました。
多くは海外の農場でつくられ、日本で加工されて、みんなの元へ届くよ。
トマトの場合
研究する農場で新しい品種を開発します
海外の農場でタネを採るための栽培をします
タネがしっかりと成熟したら収穫して、タネのところだけを取り出します
収穫したタネは船などで日本に届けられます
日本に届けられたタネを、大きさや形、色などがそろうように機械を使って分別します
しっかりと芽が出るか、タネが病気にかかっていないかなどを検査します
パッケージにタネを入れて出荷！
全国の種苗店、園芸店やホームセンターなどに出荷されます
厳しいチェックを受けて、
みんなの元に届くんだ。
タネ作りって、こんなに大変！
「育てやすい」「おいしい」「栄養価が高い」「実がたくさんなる」など、野菜に求められる性質はたくさんあります。求められる性質をもつ野菜のタネを作るのは、実はとっても大変。タキイ種苗は研究や努力を積み重ね、野菜を作る人、野菜を食べる人に喜ばれるタネを作っています。
畑の場所はトップシークレット！
タネを作る農場は企業秘密のかたまり！ だからその場所もトップシークレットです。他の品種が混じったりしないよう細心の注意を払いながら、栽培されています。
タネが発芽しやすいよう、加工をする
タネは、すぐ出荷できるわけではありません。病気にかかっていないか、きちんと芽が出るかを検査したりします。発芽しやすくするために、レーザーで小さな穴を開けることもあります。
安定してタネを届けるために！
タネがない！なんてことが起こらないように、世界中で細心の注意を払って栽培状況を確認したり栽培指導を行ったりし、安定的にタネを採っています。畑は気候や気象によるリスクを減らすため、複数の場所にあります。
タネをつくるために世界中を飛び回っています
タキイ種苗株式会社 生産部
福本俊太郎さん
私たちタキイ種苗は、野菜や花の＂タネ＂を作る会社です。トマトやキュウリ、キャベツやダイコンなどの野菜はいつでもスーパーで買うことができますが、それは元をたどると農家の皆さんが安心して栽培できる、＂タネ＂があるからです。
もしタネがなければ、皆さんも野菜を買うことができないかもしれません。そんなことが起こらないように、私たちは世界中でタネを採るための野菜や花を育て、充実したタネを採っています。悪天候などでも大丈夫なように複数の国で栽培し、さらに時期も変えながらタネを採り、いつでも何があっても安定して皆さんに届けられるようにすることが、私たちの仕事です。
世界中で
タネを作っています。
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