現在、株式の取引は、スマートフォンやパソコンなどから簡単に注文ができるんだ。株式の取引に関わるシステムについて、東京証券取引所に教えてもらったよ。
本当だよ。証券取引所のシステムは、人がまばたきを1回する間に、およそ750回分の注文を認識できるんだ。
現在、株式の取引はコンピューターのシステムを使って行われています。株式の取引をしたい人(投資家)は、スマートフォンやパソコンなどから証券会社に注文を出します。注文を受けた証券会社はコンピューターを通じて、証券取引所のシステムに伝え、株式の取引が行われます。東京証券取引所のシステムは、証券会社のコンピューターから注文を受けて応答するまでの時間が、約0.2ミリ秒(=1万分の2秒)という速さです。人のまばたきの速さが約150ミリ秒といわれるので、1回のまばたきの間におよそ750回の注文に対応できます。
投資家が利用する証券会社のアプリケーション
投資家は、株式の取引を証券会社に注文する
証券会社のコンピューター
証券会社は、証券取引所のシステムへ注文内容を伝える
取引が適正に行われているか、証券取引所がチェックしている
証券取引所のシステム
猛スピードで
取引は行われているんだね
証券取引所は、昔と今でこんなに変わった!
東京証券取引所では1999年の4月末まで、株式の取引は「株券売買立会場」で行われていました。取引の発注に手サインを使うなどして、多くの人の手で取引が行われていました。
たくさんの人が集まって取引をしていた
証券取引所のシステムで取引をしている
災害に強く攻撃にも強い安全なシステム。さらに上のレベルを目指している!
災害などがあった時、証券取引所のシステムが止まってしまうと、投資家の人たちは安心して取引することができません。また、コンピューターのシステムに侵入して記録を盗んだり、壊したりする「サイバー攻撃」などにも、しっかり対応しないといけません。世の中の技術は日々進化しています。さらに上のレベルを目指し、より強くより安全なシステムの開発・運用に力をそそいでいます。
システムには、情報処理の
スピードと安全性の両方
が必要ってことね!
世界トップクラスのシステムで競争!
世界にはたくさんの証券取引所があります。こうした証券取引所はすべてがライバルです。東京証券取引所のシステムは世界でもトップクラス。ライバルに負けず、世界のたくさんの投資家や証券会社に東京証券取引所を使ってもらえるよう、日々努力を続けています。
東京証券取引所はJPXの一員です
日本では2013年に、東京証券取引所と大阪証券取引所が統合して「日本取引所グループ(JPX)」となりました。より大きくなって世界のライバルたちに負けないよう競争力が高まりました。
1日に1.5億件も行われる取引! より良いシステム作りのための変化と挑戦!
東京証券取引所
IT開発部のみなさん
東京証券取引所では、多い日では1.5億件もの株式の取引が行われます。その取引は、約4兆円を超えるお金を動かすものです。そんな大きな取引を行うのは、「絶対に止めることができない」システムです。たくさんの取引を行いながら、システムを止めないことは大変ですが、世界中の投資家のみなさんの「こんな取引がしたい」を実現するために、より良く変えていかなければなりません。取引に求められることは毎日変化します。2020年には最大取引件数の見直しを行いました。時代に合わせてシステムを成長させるため、日々挑戦し続けています。
わたしたちがつくっています!