愛され続けるお菓子にはどんな歴史があるの?

おしごと年鑑 食べたり飲んだりに関わるお仕事 2024年度
株式会社ギンビス

みんなのお父さんやお母さんが子どもの頃から人気がある「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」。長く愛され続けているお菓子は、いつ誕生したんでしょうか? これまでの歴史を、ギンビスに聞きました。

  • お菓子の仕事
  • 商品開発の仕事
  • 味を守る仕事

「アスパラガスビスケット」は55年以上、
「たべっ子どうぶつ」は45年以上前に誕生したお菓子だよ。

ギンビスの歴史

1930年

宮本製菓創業

東京都墨田区で、宮本製菓として創業。

宮本製菓創業
1945年

「銀座ベーカリー」に社名変更

3月の東京大空襲で営業所と工場を焼失するが、5月には製菓工場を復旧。終戦後の9月、銀座に営業所とレストランをオープンし、社名を「銀座ベーカリー」に変更する。

「銀座ベーカリー」に社名変更

1945年開業のレストラン

そのころの日本は?

ギンビスが創業してから94年。そのあいだ、日本には、さまざまなできごとが起こりました。

1945年

第二次世界大戦終了

1939年から6年続いた第二次世界大戦が終了。8月15日、玉音放送で国民に敗戦が知らされた。

第二次世界大戦終了
ドングリーン

1945年8月15日以降を「戦後」というんじゃ。

1958年

東京タワー完成

高さは333メートル。日本は高度経済成長へと向かっていく。

東京タワー完成
1964年

東京五輪開催

アジアで五輪が開催されたのは初めて。

1968年
「アスパラガスビスケット」誕生!
1974年

社名を「ギンビス」に変更

1978年
「たべっ子どうぶつ」誕生!

そのころの日本は?

1979〜82年

第2次石油ショック

急激な原油の値上がりで、物価が上昇。1973年に起こった第1次石油ショックとともに、日本経済は大きな打撃を受けた。

第2次石油ショック
1986〜91年

バブル景気

好景気に日本中が浮かれた時代。バブル景気が終わると、長い不況に突入。

バブル景気
1989年

「昭和」から「平成」へ

64年続いた「昭和」が終わった。

「昭和」から「平成」へ
1995年

阪神・淡路大震災

兵庫県南部を中心に、甚大な被害をもたらした。初めて「震度7」が適用された。

阪神・淡路大震災
1998年

長野冬季五輪開催

日本はスキー・ジャンプなどで、5個の金メダルを獲得した。

2000年

二千円札発行

沖縄サミットと西暦2000年をきっかけにつくられた。

二千円札発行
ジュン

ぼくが生まれる前だ!

2002年

「たべっ子BABY」発売

1歳ごろから食べられるよう工夫されている。

「たべっ子BABY」発売
2003年
「しみチョココーン」誕生!
2007年

「たべっ子水族館」発売

ビスケットの中までチョコをしみこませる新技術を開発。

「たべっ子水族館」発売

そのころの日本は?

2011年

東日本大震災

日本の観測史上最大のマグニチュード9.0という超巨大地震。津波や、原子力発電所の事故も起こり、日本に甚大な被害をもたらした。

東日本大震災
2012年

「保存缶」発売

前年の東日本大震災を受けて、非常食用に発売。

「保存缶」発売

そのころの日本は?

2012年

東京スカイツリー®開業

高さは634メートル。

東京スカイツリー®開業
2019年

「白いたべっ子どうぶつ」発売

「たべっ子どうぶつ」にホワイトチョコレートをしみこませる新技術を開発。

「白いたべっ子どうぶつ」発売

そのころの日本は?

2019年

「平成」から「令和」へ

5月1日から新しい元号「令和」の時代に!

「平成」から「令和」へ
2020年

キラキラアイコン 「ギンビス」90周年 キラキラアイコン

「お菓子に夢を!」という理念のもと、おいしく楽しく食べられるお菓子づくりを継続。全商品で卵不使用。

そのころの日本は?

2021年

東京五輪・パラ五輪
1年延期で開催

新型コロナウイルスの影響で延期となり、2021年に開催された。

東京五輪・パラ五輪開催予定
2030年

「ギンビス」創業100周年

「ギンビス」100周年

昔と今で、パッケージのデザイン変わっているの?

お菓子を手に取ってもらうためには、味だけでなく、パッケージもとても大切なんだ。時代にあわせて、パッケージのデザインは少しずつ変化している。でも、「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」など何十年も販売しているお菓子は、お菓子売り場で探してもらいやすいように、デザインの重要な部分はほとんど変えていないよ。

上の年表にある発売当時のデザインとくらべてみよう!

上の年表にある発売当時のデザインとくらべてみよう!

「ギンビス」ってどういう意味?

ギンビスという社名には、どんな意味が込められているんだろう? 答えは、「銀座のビスケット」を省略してギンビス。「銀座で一番おいしいビスケットを作ろう!」という決意で、お菓子づくりをしてきたんだって。

ギンザワッフル キャラメル味

「ギンザワッフル キャラメル発酵バター仕立て」発酵バターの優しい味わいとキャラメルの甘さが心地よい国産ストロープワッフルです。

だから「銀座」って名前をつけたお菓子を出しているんだね!

ミナ

「変わらない味」「値段」守る!

「たべっ子どうぶつ」は、40年以上、味だけでなく、値段もほとんど変えていない。年月とともに、材料費、パッケージ代、商品の運送費が上がっていくが、材料費の仕入れ値を交渉したり、社内の仕事のムダを省いたりなどして、買いやすい値段を維持しているんだって。

40年で、公務員の初任給は約2倍に!

40年で、公務員の初任給は約2倍に!

「たべっ子どうぶつ」は、子どもでも買いやすい値段のまま!

「たべっ子どうぶつ」は、子どもでも買いやすい値段のまま!

100年続くお菓子を目指しています!

答えてくれた人

株式会社ギンビス 代表取締役社長 宮本周治さん

「たべっ子どうぶつ」は、「白いごはん」みたいに、毎日食べても飽きない、安心感を与える味。この味をつくるのが、最高に難しいんです。お菓子の世界は、次々に新しい商品が出てきますが、みんなに愛されてずっと残り続けるロングセラーのお菓子はとても少ないんですよ。ギンビスの「アスパラガスビスケット」は55年以上、「たべっ子どうぶつ」は45年以上、みなさんに愛され続けています。世界的に見ても、100年続いているお菓子はほとんどありませんが、「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」を、人生100年時代に「100年ブランド」にして、親子3世代で食べ続けていただけるよう、味と品質を守り続けていきます。

お菓子を通して世界の平和に貢献します。

答えてくれた人