みんなのお父さんやお母さんが子どもの頃から人気がある「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」。長く愛され続けているお菓子は、いつ誕生したんでしょうか? これまでの歴史を、ギンビスに聞きました。
- お菓子の仕事
- 商品開発の仕事
- 味を守る仕事
「アスパラガスビスケット」は55年以上、
「たべっ子どうぶつ」は45年以上前に誕生したお菓子だよ。
ギンビスの歴史
宮本製菓創業
東京都墨田区で、宮本製菓として創業。
「銀座ベーカリー」に社名変更
3月の東京大空襲で営業所と工場を焼失するが、5月には製菓工場を復旧。終戦後の9月、銀座に営業所とレストランをオープンし、社名を「銀座ベーカリー」に変更する。
▲1945年開業のレストラン
そのころの日本は?
ギンビスが創業してから94年。そのあいだ、日本には、さまざまなできごとが起こりました。
第二次世界大戦終了
1939年から6年続いた第二次世界大戦が終了。8月15日、玉音放送で国民に敗戦が知らされた。
1945年8月15日以降を「戦後」というんじゃ。
東京タワー完成
高さは333メートル。日本は高度経済成長へと向かっていく。
東京五輪開催
アジアで五輪が開催されたのは初めて。
社名を「ギンビス」に変更
そのころの日本は?
第2次石油ショック
急激な原油の値上がりで、物価が上昇。1973年に起こった第1次石油ショックとともに、日本経済は大きな打撃を受けた。
バブル景気
好景気に日本中が浮かれた時代。バブル景気が終わると、長い不況に突入。
「昭和」から「平成」へ
64年続いた「昭和」が終わった。
阪神・淡路大震災
兵庫県南部を中心に、甚大な被害をもたらした。初めて「震度7」が適用された。
長野冬季五輪開催
日本はスキー・ジャンプなどで、5個の金メダルを獲得した。
二千円札発行
沖縄サミットと西暦2000年をきっかけにつくられた。
ぼくが生まれる前だ!
「たべっ子BABY」発売
1歳ごろから食べられるよう工夫されている。
「たべっ子水族館」発売
ビスケットの中までチョコをしみこませる新技術を開発。
そのころの日本は?
東日本大震災
日本の観測史上最大のマグニチュード9.0という超巨大地震。津波や、原子力発電所の事故も起こり、日本に甚大な被害をもたらした。
「保存缶」発売
前年の東日本大震災を受けて、非常食用に発売。
そのころの日本は?
東京スカイツリー®開業
高さは634メートル。
「白いたべっ子どうぶつ」発売
「たべっ子どうぶつ」にホワイトチョコレートをしみこませる新技術を開発。
そのころの日本は?
「平成」から「令和」へ
5月1日から新しい元号「令和」の時代に!
「ギンビス」90周年
「お菓子に夢を!」という理念のもと、おいしく楽しく食べられるお菓子づくりを継続。全商品で卵不使用。
そのころの日本は?
東京五輪・パラ五輪
1年延期で開催
新型コロナウイルスの影響で延期となり、2021年に開催された。
「ギンビス」創業100周年
昔と今で、パッケージのデザインは変わっているの?
お菓子を手に取ってもらうためには、味だけでなく、パッケージもとても大切なんだ。時代にあわせて、パッケージのデザインは少しずつ変化している。でも、「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」など何十年も販売しているお菓子は、お菓子売り場で探してもらいやすいように、デザインの重要な部分はほとんど変えていないよ。
上の年表にある発売当時のデザインとくらべてみよう!
「ギンビス」ってどういう意味?
ギンビスという社名には、どんな意味が込められているんだろう? 答えは、「銀座のビスケット」を省略してギンビス。「銀座で一番おいしいビスケットを作ろう!」という決意で、お菓子づくりをしてきたんだって。
▲「ギンザワッフル キャラメル発酵バター仕立て」発酵バターの優しい味わいとキャラメルの甘さが心地よい国産ストロープワッフルです。
だから「銀座」って名前をつけたお菓子を出しているんだね!
「変わらない味」と「値段」を守る!
「たべっ子どうぶつ」は、40年以上、味だけでなく、値段もほとんど変えていない。年月とともに、材料費、パッケージ代、商品の運送費が上がっていくが、材料費の仕入れ値を交渉したり、社内の仕事のムダを省いたりなどして、買いやすい値段を維持しているんだって。
■40年で、公務員の初任給は約2倍に!
■「たべっ子どうぶつ」は、子どもでも買いやすい値段のまま!
100年続くお菓子を目指しています!
株式会社ギンビス 代表取締役社長 宮本周治さん
「たべっ子どうぶつ」は、「白いごはん」みたいに、毎日食べても飽きない、安心感を与える味。この味をつくるのが、最高に難しいんです。お菓子の世界は、次々に新しい商品が出てきますが、みんなに愛されてずっと残り続けるロングセラーのお菓子はとても少ないんですよ。ギンビスの「アスパラガスビスケット」は55年以上、「たべっ子どうぶつ」は45年以上、みなさんに愛され続けています。世界的に見ても、100年続いているお菓子はほとんどありませんが、「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」を、人生100年時代に「100年ブランド」にして、親子3世代で食べ続けていただけるよう、味と品質を守り続けていきます。
お菓子を通して世界の平和に貢献します。