
みんながふだん何げなく使っているシャープペンシルには、実はいろんな工夫がつまっています。シャープペンシルの仕組みや進化について、パイロットコーポレーションに教えてもらいました。
手を疲れにくくしたり、芯が折れないようにしたり、いろんな工夫をしているよ。
勉強向けに進化したシャープペンシル!
長時間書いても疲れにくくて、集中力が切れにくい。「ドクターグリップエース」は、そんな勉強向けに進化した最新のシャープペンシルです。どんな工夫がつまっているのか見てみましょう。

❶ラバーグリップで長時間書いても疲れにくい
ラバーグリップについては、下を見てね。
❷振るだけで芯が出る
上下に振ると、芯タンクにあるおもりによってチャックが押されて、ノックの働きをするよ。持ちかえなくていいから楽ちん♪
❸芯が折れない
芯が中にもぐって折れない工夫がされているよ。
芯が折れないのはどうして?
芯とペン先が中にもぐって筆圧を吸収し、芯を守る工夫がされているから折れないんだ。筆圧を吸収するから、書き心地も軽いよ。
筆圧がかかる前

強い筆圧

※筆記条件によっては折れることがあります(2ノック以下推奨)
❹芯が残り1本になったら知らせてくれる
予備の芯が1本になったら、ペン上部の窓がオレンジ色になって教えてくれるよ。
残り1本ってわかるのはどうして?
予備の芯があると、オレンジ色の部分は上に押し上げられて窓から見えない。予備の芯がなくなると、下がってきて見えるようになるんだ。


▲まだ芯がある

▲あと1本だよ!
※芯の長さによっては2本以上残っていてもサインが変わることがあります
振るだけで芯が出る「フレフレ機構」は1978年に開発されたんだって!

疲れにくい工夫がもりだくさん!
1991年に発売された「ドクターグリップ」は、握りやすく疲れにくいペンとして大ヒットしました。今ではよく使われているラバーグリップは、これをきっかけに広まりました。
握りやすい太さと、最適な重量バランスで設計されているので、首、肩、腕への負担を軽減してくれます。

手の痛みを解決するために開発!
まだパソコンが普及していなかった頃は、ボールペンで力を込めて伝票などを書かなければいけませんでした。こうした事務作業によって、ひじや手を痛める人も多く、それを解決するために開発されたのがドクターグリップです。 現在はボールペンで手を痛める人は少なくなりましたが、たくさん文字を書く学生を中心に、シャープペンシルで広く使われています。

毎日いっぱい伝票を書くと、手が痛い…
シャープペンシルの中はどうなっているの?
シャープペンシルは、ノブを押して(ノックして)芯を出す方式が一般的です。芯を出して書くために、チャックやスプリングなどの小さな部品が、たくさん使われています。
中は、こんなふうになっているのね。


芯が出る仕組みは?

芯はチャックにつかまれ、固定されています。

ノブを押すと、口金に当たるまで、締めリングと チャックがいっしょ に0.5mm前進します。(0.5mm芯の場合)

ノブを最後まで押すと、締めリングから 解放されてチャックが広がり、芯を離すので、芯の前進が止まります。

ノブを離すと、チャックがノック前の位置に戻り、再び芯をつかみます。 これで筆記ができます。
筆記具の可能性を追求し、進化させています
株式会社パイロットコーポレーション
営業企画部 広報グループ 雜村芽衣さん
みなさんは普段、どんなシャープペンシルを使っていますか?
たくさん書く人はぜひ、疲れにくい「ドクターグリップ」を使ってみてくださいね。パイロットは、シャープペンシルだけでなく、ボールペン、サインペン、マーカー、万年筆など、いろいろな種類の筆記具を作っている会社です。みなさんが普段何げなく使っているペンの中に、パイロットのペンがきっとあるはずです。
パイロットには化学や設計、マーケティングや販売など、さまざまな仕事をする人がいて、みんなで力を合わせて、「書く」楽しさや便利さを届ける仕事をしています。私たちは「書く、を支える。」をモットーに、これからも「書く」というすばらしい文化を未来に伝えていくために、筆記具を中心とした「書く」を支える製品開発に取り組んでいきます。
みんなの勉強を応援する筆記具を、これからも開発していきます!
