みんなが毎日使っているジャポニカ学習帳には、使いやすくするためのどんな工夫があるのか、メーカーのショウワノートに聞いてみました。
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線の色や形にヒミツがあるよ!
ジャポニカ学習帳は、シリーズ全体で約50種類ほどのバリエーションがあるんだって!
線のヒミツその①
研究結果にもとづいた
薄い青色の線
もしノートの線の色が濃すぎると、えんぴつとの差がはっきりしなくて読みづらいよね。でも薄すぎるのも書きづらくて不便だよ。ジャポニカ学習帳の線の色は、みなさんの目が疲れにくく、快適に利用できる色を研究した結果選ばれた、薄い青色なんだ。
線のヒミツその②
1ますの中央に引かれた
十文字の点線
文字を書く時、上下や左右のバランスが崩れたり、大きすぎたり小さすぎたりしたことはないかな? その問題を解決できるのが、この十文字の点線。この点線があれば、上下左右の中心がわかるので、バランスのよい美しい文字が書けるよ。
さんすうノートのヒミツ
ますの形と数が変わる!
低学年のさんすうのノートは、1ますが大きい横長だけど、高学年になると1ますが小さく数の多い縦長のノートになるよ。それは、学年が上がると計算する数字のケタが増えていくから。ノートもみんなに合わせて形を変えるよ。
かんじれんしゅうちょうのヒミツ
読みがなを一緒に学べる!
文字を学ぶ時に大切なのは、文字の形と読み方を覚えること! かんじれんしゅうちょうには、その二つが一緒に学べるよう、ますの隣に読みがなを書き入れる所があるんだ!
他にもこんなヒミツがある!
紙のヒミツ
ノートの紙は、えんぴつで書きやすく、消しゴムで消しやすいと便利だ! ジャポニカ学習帳で使われている紙は、どちらの条件も満たす、特別に作られた紙なんだ。また、目が疲れにくいよう、少しにごった白色にしているよ!
ノートの紙は、大きなトイレットペーパーみたいな形になっています。
とじ方のヒミツ
ジャポニカ学習帳が、紙がほどけにくくて丈夫なのは、ノートの真ん中をホチキスではなく糸でぬってとじているから。この方法は、もっとも丈夫なつくり方なんだよ。それに、ホチキスじゃなく糸なら、安心・安全だよね!
ジャポニカ学習帳は、他にどんな工夫があるの?
みんなが知りたいと思う「生物」や「世界中の自然」についての記事を掲載しています。また、表紙と裏表紙には、学習図鑑としても楽しめる、世界に1枚しかない動植物の写真とその解説も掲載しています。
楽しい学習百科ページ
▲学習百科ページ「アフリカ編」シリーズ
ジャポニカ学習帳の最初と最後には、「アフリカの生き物」「行ってみたいな! 世界旅行」「なるほど! 食べ物のひみつ」「地球・自然について知ろう」の、四つのテーマについての記事を掲載。世界中の生物や自然に関する知識を広げ、関心を高めてもらえるよう工夫しています。
美しい自然の写真
▲歴代のジャポニカ学習帳「世界特写」シリーズの表紙
表紙には、山口進さんという一人のカメラマンが撮り続けている、美しい自然の動植物の写真を掲載しています。また裏表紙には、山口さん自身による表紙の写真の解説があって、学習図鑑としても楽しめるように工夫しています。
ジャポニカ学習帳は、こうしてつくっています!
ジャポニカ学習帳は、約50年前の1970年に誕生しました。発売以来、日本中の子どもたちに愛されるよう、様々な工夫を凝らしながらつくっています。
この学習帳は、すべて富山県の工場でつくられています。たくさんの学習帳を、一度に効率よくつくるために、特別に工夫された機械を使っています。それを熟練の社員たちが操作して、学習帳が店頭で足りなくならないように、毎日つくり続けています。
ジャポニカ学習帳ができるまで
専用の紙に、6冊分がくっついた状態で印刷します。
表紙、百科、本文を1冊のノートになるよう重ね合わせます。
6冊分から3冊分に切り分け、真ん中を糸でぬってとじます。
二つに折り、糸がほつれないよう背の部分に紙テープを貼ります。
1冊ずつに切り分ければ完成!
ジャポニカ学習帳のできる様子は、工場で見ることができます。ぜひ遊びに来てくださいね!