
日本人のうち、約4000万人もの人が近視といわれています。小学生ではどのくらいの人が近視になっているのでしょうか? コンタクトレンズを製造・販売しているメニコンに教えてもらいました。
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小学生の約3人に1人が視力1.0未満の近視だよ。
文部科学省の調査によると、小学生では約3人に1人ですが、中学生になると約2人に1人、高校生ではなんと約3人に2人が視力1.0未満の近視になっています。

昔に比べて近視の子の割合が増えているね!
あなたの視力はどう?

どうして近視の人が増えているの?
近視には、お父さんお母さんから受け継ぐ場合と、普段の生活によるものがあるとされます。最近は、小さい頃からゲームやスマートフォンが身近にあるため、長い時間画面を見続けることで、近視が増えていると言われます。
近いところを見続けると、近いところが見やすいように目の形が変わってしまい、近視が進むと言われています。近視が進みすぎると、大人になって目が見えなくなる病気になることもあります。
近視が進まないようにするためには、近くのものばかりを見ないようにすること、また、太陽の光を浴びるようにするとよいという研究報告もあります。1日2時間、外に出ると良いと言われていますが、まずは意識して外で活動するようにしましょう!
本やゲームなど近くのものを見るときは、長時間はさけて30〜40分に一度は目を休める時間をつくろう!

特に画面の小さなスマートフォンは、目との距離が近くなりがち。できるだけ離して見るようにしよう!
外での活動にはこんなものがあるよ

・登下校 ・体育などの授業
・外遊び ・散歩 ・日光浴など
コンタクトレンズやメガネをつけるとよく見えるようになるのはどうして?
近視の人が、ものがはっきり見えないのは、目の中に入ってきた光が網膜の上できちんと像を結ぶことができないからです。そこで、コンタクトレンズやメガネを使って矯正してあげると、近視の人でも、網膜にきちんと見たものを映し出すことができるようになります。
近視の場合


コンタクトレンズをつけると

コンタクトレンズのココがいい!
視界が広い!

フレームがないので、裸眼のようにすみずみまで見える。
運動する時に、ゆれたり落ちたりしない!

スポーツをする時に適している。
コンタクトレンズの「ソフト」と「ハード」って何?

コンタクトレンズには、柔らかい素材でできた「ソフトコンタクトレンズ」と、かたい素材でできた「ハードコンタクトレンズ」があります。
ハードコンタクトレンズは、視力矯正に優れ、目に必要な酸素をよく通すので、これまで多くの人に使われてきました。ソフトコンタクトレンズは、柔らかいためつけ心地がよく、また使い捨てタイプのものもあり、近年使用する人が増えています。
素材やレンズの形状、使い方の工夫など、コンタクトレンズは進化を続けています。近視を進行させないための研究が世界中でされている中で、「オルソケラトロジーレンズ」という角膜の形状を矯正して視力を改善するハードコンタクトレンズが注目されています。
オルソケラトロジーレンズとは

寝る前にレンズをつけて、
寝ている間に角膜を矯正

レンズをはずしても
角膜の形状は保たれる

日中は裸眼ですごせる
「見える」を守るために、研究し続けています!
株式会社メニコン 商品開発事業部
平田ひかるさん
人は情報の8割を目から得ていると言われており、「見る」ということは重要です。今は「見える」ことが当たり前でも、将来近視になる可能性はあります。また、近視は進行しすぎると、コンタクトレンズやメガネなしではトイレにも行けなくなってしまいます。
メニコンでは近視についての研究を続けていて、近視の進行をおさえる機能を持つコンタクトレンズの開発も進めています。今「見える」ことを提供してきたこれまでのコンタクトレンズとは違い、将来の「見える」ことも守ることができると期待しています。みなさんも、日頃から目を大切にする意識を持ち「見る」ことを楽しみましょう。
目を大切にする
意識を持ってね!
