道路づくりに人工衛星が使われるってホント?

おしごと年鑑 未来を生み出す科学技術のお仕事 2020年度
株式会社NIPPO

みんなが毎日学校に通ったり、どこかへ出かけたりする時に通る「道路」。どうやって造っているんでしょう? 道路の下は、どうなっているのかな? 日本中の道路を造るNIPPOに教えてもらいました。

ホント。それだけじゃなく、ネット技術など、最新のテクノロジーを使って、道路は造られているんだ。

日本は山坂が多い地形で、しかも地震や台風に見舞われやすいという特徴があります。土地を平らにならして、自然災害にも負けない安全・安心な道路を造るのは、大変な作業。その道路造りには、さまざまなハイテク技術が使われています。

最新技術を採り入れた道造りのようす

人工衛星

人工衛星

モーターグレーダ

モーターグレーダ

デコボコしている地面を
平らにする特殊な機械

モーターグレーダ

人工衛星の情報で路盤(石の層)を平らにしているよ

インターネット

インターネット

アスファルトフィニッシャ

アスファルトフィニッシャ

熱いアスファルトの材料を
ダンプトラックから受け取り、
平らに敷いていく機械

アスファルトフィニッシャ

温度状況を把握

アスファルトを敷くにはその温度が高くないといけない。決められた温度であることを自動で測って、インターネットで記録・管理しているよ

ロードローラー

ロードローラー

大きな車輪で
アスファルトを平らになるよう
ふみ固める特殊な機械

ロードローラー

確かな品質

アスファルトをしっかり固めているか、インターネットで把握しているよ

リアルタイム通信

リアルタイム通信

現場監督さんのメガネに付いたカメラを使って、事務所の仲間も同じ映像が見られるよ

働く車がいっぱいで、ワクワクしちゃうね!

ヒナタ

道路にはどんな役割があるの?

道路の役割は、その上を歩いたり、乗り物で通ったりするだけではありません。道路の下には上下水道やガスの管が通り、災害時にも避難場所になるなど、人々の安全を守る「土台」となるのが道路です。道路は単に表面を平らに覆っているだけでなく、壊れにくく、地震などで歪んだりしにくいよう、工夫されています。道路の役割とその仕組みを、見てみましょう。

道路の役割
道路の役割

1火事が広がるのを防ぐ
2災害時の避難場所

道路の役割

3風や光を通したり、空気を入れ替える

道路の役割

4人や自転車、自動車などの通行・駐車

道路の役割

5街路樹や彫刻などで、人の心をなごませる
6道が街をつくり出す

道路の役割

7水道や下水道、電気、ガス、電話線などのライフラインを通す

だから、しっかりした道づくりをしないといけないんだね!

ミッチーくん

NIPPOマスコットキャラクター
ミッチーくん

道を歩くとき、僕らを思い出してね!

答えてくれた人

株式会社NIPPO ICT推進グループ 竹内伸さん

みんなが毎日当たり前のように歩いている道路も、今から70年くらい前までは、ほとんど舗装されていませんでした。道路は、このページで紹介したようにいろいろな役割を持ち、みんなの生活を支えています。そういった道路を最先端の舗装技術を利用して造るのが私たちの仕事です。
あって当たり前のものを造ることは、みんなの注目を浴びるようなことではありませんが、「みんなの生活を支えている、縁の下の力持ち!」なんて、ちょっとかっこいいですよね。それに、私たちが舗装する「道路」には、車を開発するためのテストコースや飛行機のための空港なども含まれます。NIPPOでは日々進化する新しい技術を研究・開発して工事に活用しています。

みんなも大きくなったら、私たちと一緒に「未来に残るものづくり」をしませんか?

株式会社NIPPO ICT推進グループ 竹内 伸さん