ふだんみんなが使っているインターネットだけど、いったいどうやって目的のページにアクセスできているんだろう? 日本のインターネットの土台を支えている日本レジストリサービスに聞いてみたよ。
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インターネットの住所のようなものだよ。
パソコンやスマートフォンでインターネットにアクセスしている画面の上のほうを見ると、URLという文字列が表示されています。URLはインターネットの住所のようなもので、今見ているアクセス先をあらわしています。URLを指定することでインターネット上にある膨大な情報の中からでも、目的のWebページにたどり着くことができます。
これがインターネットの住所をしめすURLだよ
https://www.oshihaku.jp
便利で役立つインターネット
ふだん何げなく使っているパソコンやスマートフォン。そこでメールをしたり、Webページを見たり、ショッピングをしたり、動画を見たりできるのは、すべてインターネットがあるおかげです。わたしたちの生活に、もはやインターネットは、電気や水道と同じようになくてはならないものになっています。
わたしたちの生活にはすっかりインターネットが根付いていて、とても重要なものになっています。
URLの中でも大事なのは「ドメイン名」
インターネットの住所をあらわす URLの中でも、とくに大事な部分が「ドメイン名」です。ドメイン名はWebページにアクセスしたり、メールを送るときなどに、どこにいけばいいのかを示す大切な情報です。ドメイン名は「.」(ドット)で区切られており、一番右側の部分をトップレベルドメイン(TLD)といいます。
URLやメールアドレスに
ドメイン名が使われているのね。
TLDには大きく分けて2種類あるよ
トップレベルドメインには、大きく分けて2種類あります。ひとつは国や地域に割り当てられている「ccTLD」と、もうひとつは、それ以外をあらわす「gTLD」です。
ccTLDは国だけでなく、南極「.aq」や欧州連合「.eu」のように地域をあらわすものもあります。gTLDはおもに分野などを示し、用途に応じて使い分けられています。「.com」や「.net」がよく使われています。
▲TLDは国や地域を示すccTLDと、それ以外のgTLDというものに分かれていて、ドメイン名を見れば国や分野が一目でわかるようになっています
世界中にあるケモ。
「.jp」は日本をあらわすドメイン名!
「.jp」は日本をあらわすccTLDで、登録できるのは日本に住所がある組織・個人だけです。そのため「.jp」へのアクセスは、訪問した人に、「日本国内に住所を持っている所在のはっきりした日本Webサイト」と、安心してもらえます。 TLDごとにそれぞれ管理している組織があり、それをレジストリといいます。「.jp」は日本レジストリサービス(JPRS)という会社が管理・運営しています。JPRSは160万件以上の登録がある「.jp」のドメイン名を、安全・確実に接続できるように管理と運営を行っています。
「.jp」のドメイン名は160万件以上もあるよ。
詐欺に遭わないために
ドメイン名をチェック!
最近では、通販サイトや有名ゲームの名前を使って、情報を抜き取ろうとする詐欺メールが来ることがあります。そのメールのアドレスのドメイン名や、書かれているアクセス先のドメイン名を確認してみましょう。リンクをクリックしてしまった場合でも、接続先のドメイン名をしっかりと確認するようにしましょう。ドメイン名のチェックを行うだけでも、被害を受ける可能性を減らすことができます。
「.jp」の管理を行う世界にひとつの仕事です
株式会社日本レジストリサービス
広報宣伝室 室長 横井 裕一さん
JPRSは日本をあらわすTLDである「.jp」の管理を行う、世界でただひとつの会社です。同じドメイン名が登録されてしまったり、ドメイン名を管理するコンピューターが止まってしまうと、「.jp」を使っているWebサイトにアクセスできなかったり、メールがやりとりできなくなります。そうならないように、私たちは24時間365日、「.jp」を支えています。この仕事は、日本のみならず、世界全体のインターネット環境に影響します。すでに社会基盤(インフラ)ともいえるインターネットを支えている、とても公益性の高い仕事なのです。
インターネットを「縁の下で
支えている」会社です!