新聞は、毎朝おうちに直接届けられます。1日前のニュースが、次の日には印刷されて届くのは、どうしてでしょう? 朝日新聞サービスアンカー(ASA)に聞いてみました。
- 新聞販売の仕事
- 新聞配達の仕事
- ニュースに関わる仕事
夜中に印刷して、朝一番に配達するよ。
取材現場
日本中、世界中のあちこちにいる記者が、事件の現場や記者会見の様子を取材して、記事を書きます。
記事・写真
編集局
届いた記事を担当デスクがチェック。何度も書き直しをして、出稿(原稿をレイアウト担当者に出すこと)。
紙面編集では、どの記事をどの面に載せるか判断してレイアウトを決めます。
校閲が記事を厳しくチェック。間違いがあれば直しを入れて、記者に戻します。
新聞製作システム
すべての記事や写真はインターネットやデジタル回線で、本社のデータベースに送られます。
記事と広告が統合され、デジタル回線で印刷工場へ
印刷工場
印刷は、新聞用の印刷工場で行われます。
大きな巻き取り紙を輪転機に取り付けます。
刷版を取り付けます。
印刷して折りたたみます。
梱包エリアに運びます。
朝日新聞全社で1日に使用するインキの量は、約17トンにもなるよ。
配送
自動的に宛名紙をのせ、梱包。
行き先別にトラックに積み込まれ、発送されます。
刷り上がったものから発送されていくけれど、大きなニュースが起きると、紙面が差し替えられることもあるんじゃ。
ASA(朝日新聞販売所)
ASAは、朝日新聞サービスアンカーの略で、朝日新聞販売所のことです。全国に約4600カ所あり、朝日新聞などの新聞を販売・配達しています。
自転車やオートバイなどで、みなさんのお宅に届けられます。
こんなの知ってる!?
朝日新聞びっくりデータ!
1日あたりの新聞用紙は、1本1150kg163cm幅の巻き取り紙を約1000本使っています。延ばすと東京からストックホルム(スウェーデン)まで往復する長さに相当します。
朝日新聞全社の1日平均で、出稿される記事の量は約8万行。1行12文字で計算すると、96万字となり、250ページの文庫本7冊分に相当します。
ASAは、みなさんに新聞を届ける、新聞製作・流通網のアンカーです。
株式会社Aスタート(ASA神楽坂茗荷谷、 ASA目白大塚、ASA四谷、ASA若松町)代表 福澤真也さん
私たち新聞販売所の主な仕事は、新聞社で作られたばかりの新聞をオートバイや自転車をつかって皆さんのおうちやお店、会社に届けることです。雨の日や雪の日にも、配達します。台風や地震が起きても、できる限り新聞をお届けします。
朝刊を配る時間は夜中ですので、外にはほとんど人がいません。なので新聞を配達するだけでなく、地域にとっては、夜中のパトロールの役割も担っています。
新聞や、新聞に入っている折り込みチラシの情報が役に立ったと、お客様に喜んで頂いたときは、とてもやりがいを感じます。
今の時代はインターネットやSNSで、さまざまな情報をすぐに知ることができます。紙の新聞は速報性ではインターネットにかないませんが、ニュースについての問題点を整理したり、見方の違う複数の考えを紹介するなど、いろんな角度からのニュースの読み方を紹介しています。
皆さんもぜひ、新聞を読んで、さまざまな考え方に触れてみてくださいね。
ASAは皆さんと新聞社をつなぐ存在です。新聞に載らない地域のどんなに小さな情報でも、ASAは大切にしています。