シーチキン(R)って、何のお肉?

おしごと年鑑 食べたり飲んだりに関わるお仕事 2019年度
はごろもフーズ株式会社

サラダにパスタ、さまざまなお料理で活躍するシーチキン。何のお肉か、気になりませんか?
はごろもフーズに聞いてみました。

マグロやカツオが原料になっているよ。

シーチキンは、マグロ(ビンナガマグロ、キハダマグロ)やカツオといった大型の魚を油漬け、または水煮にしたものです。まずは、缶詰のシーチキンができるまでを見てみましょう。

原料搬入・解凍

1 冷蔵庫から運搬車でマグロがとどきます。

蒸煮

2 解凍してすばやく頭と内臓を取りのぞき、水洗いしてから約100度の蒸気で3時間ほど蒸します。

クリーニング

3 一晩たったら皮やヒレをとりのぞき、良質の白身だけを選びます。

肉詰・計量

4 検査に合格した白身を缶に詰め、中身の重さをチェックします。

注液

5 サラダ油と調味液を入れます。

密封

6 フタをして中の空気を抜いて巻き締めをします。

殺菌

7 水洗いをしてから約115度の蒸気で70分~80分間殺菌します。

検査

8 抜き取り検査をします。

出荷

9 配送センターへ出荷します。

全国のお店へ

シーチキンなど水産物の缶詰の賞味期限は、製造から36カ月くらいだそうよ。

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缶詰にするとどうして長持ちするの?

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缶詰はどうして常温で長期保存できるんでしょう? その理由は、製造工程に隠されています。空気を抜く「脱気」と、ふたをする「密封」と、熱で細菌を殺す「殺菌」の三つがその秘密です。これによって保存料や防腐剤などを使用することなく、食べ物を長期保存することができるのです。

脱気

缶詰から空気を抜く

缶詰から空気を抜く

空気を除くことで、容器の腐食や、内容物の色・香り・味・栄養成分などの酸化を防ぐことができるよ。

矢印

密封

空気を抜くと同時に密封

空気を抜くと同時に密封

ふたをして完全に密封することで、外部からの空気や水、細菌などの侵入を防ぐことができるよ。

矢印

殺菌

大きな釜で缶詰を加熱殺菌!

大きな釜で缶詰を加熱殺菌!

密封した缶詰を加熱殺菌することで、内容物に含まれている微生物を殺して、腐敗を防いで長期保存できるんだ!

缶詰のメリットは?

  • 1 常温で長期保存できて、電気やガスを使わなくてもすぐに食べられる!

  • 2 いつでもすぐにおいしく食べられるから、災害などの非常時に役に立つ!

  • 3 空き缶の9割がリサイクルされるので、省資源・省エネルギーで環境に優しい!

シーチキン®に使われる3種の魚

キハダマグロ

キハダマグロは身が引き締まっていてしっかりコクがあるのが特長。「L」がつくシーチキンは、キハダマグロが原料だよ。

カツオ

「マイルド」がつくシーチキンの原料は、かつお節でおなじみのカツオ。風味豊かな、古くから日本人に好まれてきた魚だよ。

ビンナガマグロ

「シーチキンファンシー」などの原料になるビンナガマグロは、ツナ缶の最高級の原料ともいわれます。肉が白くてやわらかく、さっぱりしています。

はごろも舞

はごろもフーズは「サラダシーチキン」というマグロの塊肉を真空パック包装した商品もつくっているよ。筋肉をつけたい人にもおすすめ!

シーチキン® 名前の秘密

マグロやカツオのことを、英語では「ツナ」と呼びます。日本ではまだツナ缶が一般的でなかった1958年、はごろもフーズ(当時は後藤罐詰)は日本の若い人にもっとツナ缶を食べてもらいたいと考え、なじみやすい名前を考えました。そして、原料のビンナガマグロがトリ肉(チキン)のように白く、やわらかく、おいしいことから、「海のニワトリ」という意味で「シーチキン」という名前をつけたのです。シーチキンは、はごろもフーズの登録商標です。

「人と自然をおいしくつなぐ」お仕事です

答えてくれた人

はごろもフーズ株式会社 経営企画室
広報担当 金子茉由さん

はごろもフーズの本社がある静岡県は、昔からビンナガマグロがよくとれる地域でした。この水産資源を使って産業を興そうと、県が中心となってツナ缶の製造を始めたのが1929年のこと。その2年後に、当社もツナ缶の製造を始めました。今ではツナ缶のシーチキンだけでなく、シーチキンと組み合わせてもおいしいパスタ「ポポロスパ」や、サラダの具材に便利なコーンの缶詰「シャキッとコーン」なども製造しています。海の恵みであるシーチキンをはじめ、皆さんのおうちの食卓にどんなものがあれば喜ばれるかを考えて、食材を提供していくのが、私たちの仕事です。

みんなの家の食卓に、はごろもフーズの製品はどれくらいあるかな?探してみてね。

はごろもフーズ田中隆裕さん