
サラダにパスタ、さまざまなお料理で活躍するシーチキン。何のお肉か、気になりませんか?
はごろもフーズに聞いてみました。
- 水産業の仕事
- 缶詰をつくる仕事
- 工場で働く仕事
マグロやカツオが原料になっているよ。
シーチキンは、マグロ(ビンナガマグロ、キハダマグロ)やカツオといった魚を、油漬や水煮などにしたものです。まずは、缶詰のシーチキンができるまでを見てみましょう。

1 冷凍されたマグロを搬入します。


2 解凍して水洗いし、すばやく頭と内臓を取りのぞいてから、高温で数時間蒸します。


3 魚肉を冷まして皮やヒレをとりのぞき、良質の白身だけを選びます。


4 検査に合格した白身を缶に詰め、中身の重さをチェックします。


5 調味液を入れます。


6 中の空気を抜いてふたをします(巻き締めという)。


7 高温で数十分間殺菌します。


8 抜き取り検査をします。


9 カートンに詰めて出荷します。


シーチキンなど水産物の缶詰の賞味期間は、製造から3年くらいだそうよ。

缶詰にするとどうして長持ちするの?

缶詰はどうして常温で長期保存できるんでしょう? その理由は、製造工程に隠されています。空気を抜く「脱気」と、ふたをする「密封」と、熱で細菌を殺す「殺菌」の三つがその秘密です。これによって保存料や防腐剤などを使用することなく、食べ物を長期保存することができるのです。
脱気

▲缶詰から空気を抜く
空気を除くことで、容器の腐食や、内容物の色・香り・味・栄養成分などの酸化を防ぐことができるよ。

密封

▲空気を抜くと同時に密封
ふたをして完全に密封することで、外部からの空気や水、細菌などの侵入を防ぐことができるよ。

殺菌

▲大きな釜で缶詰を加熱殺菌!
密封した缶詰を加熱殺菌することで、内容物に含まれている微生物を殺して、腐敗を防いで長期保存できるんだ!
缶詰のメリットは?
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1 常温で長期保存できて、電気やガスを使わなくてもすぐに食べられる!
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2 いつでもすぐにおいしく食べられるから、災害などの非常時に役に立つ!
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3 空き缶の9割以上がリサイクルされるので、省資源・省エネルギーで環境に優しい!
シーチキン®に使われる3種の魚

「シーチキンファンシー」などの原料になるビンナガマグロは、ツナ缶の最高級の原料ともいわれます。身が白くてやわらかく、さっぱりしています。

キハダマグロは身が引き締まっていてしっかりコクがあるのが特長。「L」がつくシーチキンは、キハダマグロが原料だよ。

「マイルド」がつくシーチキンの原料は、かつお節でおなじみのカツオ。風味豊かな、古くから日本人に好まれてきた魚だよ。
パウチ容器のメリット
開けやすい!

保管しやすい!

片付けらくらく!

シーチキン®の 名前の秘密
マグロやカツオのことを、英語では「ツナ」と呼びます。日本ではまだツナ缶が一般的でなかった1958年、はごろもフーズ(当時は後藤罐詰)は日本の若い人にもっとツナ缶を食べてもらいたいと考え、なじみやすい名前を考えました。そして、原料のビンナガマグロがトリ肉(チキン)のように白く、やわらかく、おいしいことから、「海のニワトリ」という意味で「シーチキン」という名前をつけたのです。シーチキンは、はごろもフーズの登録商標です。
「人と自然をおいしくつなぐ」お仕事です
はごろもフーズ株式会社
企画部 広報担当 牧田康代さん
はごろもフーズの本社がある静岡県は、昔からビンナガマグロがよく獲れる地域でした。この水産資源を使って産業を興そうと、県が中心となってツナ缶の製造を始めたのが1929年のこと。その2年後に、当社もツナ缶の製造を始め、のちに「シーチキン」と名付けてお客様に愛されるブランドに成長しました。
その後、コーンやパスタなど食品を幅広く提供し、昨年創業90周年を迎えました。かけがえのない自然の恵みを大切にし、すべての人の健康で豊かな食生活のお役に立つ製品を今後もお届けしていきます。
みんなの家の食卓に、はごろもフーズの製品はどれくらいあるかな? 探してみてね。
