ブレンドコーヒーって聞いたことがあるかな? ブレンドには混ぜるっていう意味があって、2種類以上のコーヒー豆を混ぜたものをブレンドコーヒーっていうんだって。どうして豆を混ぜるのか、キーコーヒーに聞きました。
コーヒー豆を混ぜる(ブレンドする)ことで、
新しい味わいを生み出すことができるんだよ。
日本で流通しているコーヒーの9割以上が、2種類以上のコーヒー豆を混ぜたブレンドコーヒーです。
1種類の豆でつくるストレートコーヒーよりも、コクや深みが出て、クセを抑えることができるんです。ブレンドすることでいつも同じ味にすることができたり、いろんな味を作り出したりすることができるんですよ。
ブレンドコーヒーがどうやってできるのかを見てみましょう。
ブレンドコーヒーができるまで
コーヒーノキを育てる
コーヒー豆は、コーヒーノキという植物からとれる種子です。赤道周辺の熱帯・亜熱帯の地域で多く栽培されていて、その地域はコーヒーベルトと呼ばれています。
コーヒー豆知識
コーヒーノキは白い花を咲かせた後、緑色の実をつけ、約8カ月かけて赤く熟していきます。
コーヒーノキの白い花
赤く熟した実
コーヒーノキ
熟した実を収穫する
真っ赤に熟したコーヒーチェリーと呼ばれる実を、手摘みや機械で収穫します。コーヒー豆の生産量は、1位がブラジル、2位がベトナム、3位がコロンビアです。
コーヒー豆知識
ブラジルなどの平坦な土地では機械で収穫します。インドネシアやコロンビアでは、一粒一粒丁寧に手摘みをしていますよ。
インドネシアのスラウェシ島での収穫
生豆を取り出す
コーヒーチェリーの果肉を除去して乾燥させ、生豆を取り出します。腐りやすい果肉を除去することで、長持ちするようになります。
コーヒー豆知識
生豆は緑色で、まだコーヒーの香りはしません。
コーヒーチェリーの断面図
船で日本に運ぶ
よい生豆だけを選ぶ
割れてしまった生豆や、欠点のある生豆を機械で取り除きます。何度も試飲をして品質をチェックし、合格した生豆だけを使います。
▲試飲はカップテストと呼ばれるよ
焙煎する
焙煎とは、熱を加えて乾燥させること。生豆を煎ることで緑色から茶色に変わり、コーヒー豆の味と香りが引き出されます。
コーヒー豆知識
浅く煎れば酸味が強く出て、深く煎れば苦みが増します。
浅煎り
中煎り
深煎り
極深煎り
ブレンドして粉砕する
ブレンドすることで、安定した品質のコーヒーにします。摩擦熱を抑えながら、粒ぞろいに粉砕します。同じ豆でも、収穫時期などさまざまな要因で風味は変わります。
▲清潔な工場で製造されているよ
おいしさをパックする
挽きたてのコーヒーの味と香りを保つために、酸素を追い出して自動的に袋詰めします。
▲商品が完成したら、全国のお店に発送します
ブレンドコーヒーのできあがり!
大人になったら
飲んでみよ~っと!
環境保護や生産者の支援に つながるコーヒーがある!
オーガニックコーヒー(有機栽培コーヒー)
化学的な肥料および農薬の使用をさけ、3年以上の間、堆肥による土づくりを行った農園で収穫されたコーヒー。
▲有機栽培で生産されたことを証明する「有機JASマーク」
レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー
人々と自然にとってより良い未来を推進する方法で栽培されたコーヒー。
▲レインフォレスト・アライアンス認証マーク
フェアトレードコーヒー
適正な価格で買い付けを行い、開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目的としたコーヒーの「公平な貿易」のしくみ。
▲フェアトレード認証製品であることを証明するマーク
街中やおうちの中にある鍵のマークを探してみてね
キーコーヒー株式会社 広報チーム
福角 彩さん
キーコーヒーの鍵のマーク、街中やおうちで見たことはありますか?
キーコーヒーの創業は、まだコーヒー文化が根付いていない大正時代のこと。日本の食文化の新たな扉を開きたいという思いから、キー(key=鍵)コーヒーという社名をつけました。
2020年8月には、いよいよ100周年を迎えます。創業したときから、より良いコーヒーを追求する「品質第一主義」の精神で、日本のコーヒー文化を築き上げてきました。私たちは、一杯のコーヒーのおいしさをどこまでも追い求める、情熱的なコーヒーの探求者です。
一杯のコーヒーから生まれる人と人とのつながりや喜びを大切にしたいという思いを胸に、いつも仕事に取り組んでいるんですよ。
鍵のマークがおいしい
コーヒーの目印