ポテトチップスはどうやってつくるの?

おしごと年鑑 食べたり飲んだりに関わるお仕事 2019年度
株式会社湖池屋

大人も子供も大好きなポテトチップス。どうやって作られているのでしょう? 日本で最初にポテトチップスの量産に成功した湖池屋に、聞いてみました。

ポテトチップス

大きな機械で、一気に作るよ!

1年間に、5億袋近くのポテトチップス
がつくられているよ。

工場

じゃがいもの皮むきから袋づめまで、
自動化された工場の様子をみてみましょう。

❶じゃがいもの洗浄・皮むき

じゃがいもの洗浄・皮むき
ユイ

原料のじゃがいもは、
ポテトチップス用の
じゃがいもなんだね。

トヨシロ

トヨシロ

きたひめ

きたひめ

ポテトチップス用のじゃがいもは、私たちが普段たべるじゃがいもよりも糖分が少なく、あげてもこげ付きにくいじゃがいもを主に使用しているよ。

❷原料選別

原料選別

❸スライス

スライス

❹油であげる

油であげる

❺味付け

調味料(フレーバー)と混ぜ合わせて、
さまざまな味をつけるよ。

味付け

❻計量・自動包装

計量・自動包装
ポテトチップス

1年を通じて、日本産のじゃがいもを使うよ

1年を通じて、日本中のじゃがいもを使うよ

じゃがいもの収穫は、1年に1回。南から北にかけて、 桜前線のように収穫時期が移動します。湖池屋のポテトチップスは、100%国産のじゃがいもを使用。春先の九州産じゃがいもから始まり、日本全国のじゃがいもが使われます。もっとも多く使われるのは、北海道産のじゃがいも。収穫されたじゃがいもは一定の温度を保った倉庫で保存され、冬の間もポテトチップスをつくり続けることができます。

季節や産地によってじゃがいもに含まれる水分量やデンプンの量も変わるので、工場ではその日ごとに、あげる温度や時間を調整して、同じ品質を保っているよ。

工場の人

量産化の成功で、ポテトチップスは広まった

今から70年くらい前、まだポテトチップスは一般的なスナック菓子ではなく、手作りが主流の珍しいものでした。湖池屋を創業した小池和夫は飲食店で食べたポテトチップスに感動。自宅で手作りし、1962年に「湖池屋ポテトチップス のり塩」の販売を始めます。オートフライヤーの導入により、湖池屋が日本で初めて工場での量産化に成功したのは5年後の1967年。今ではポテトチップスは、誰もが知っている定番のスナック菓子となっています。

じゃがいもの切り方一つで、風味が変わる

ポテトチップスは、じゃがいもの切り方によって、風味や食感が変わります。例えば少し厚めにスライスすれば、じゃがいもの味が強く出て、より素材を生かした風味になります。スティック状にすると、面積に対してフレーバーがのる割合が増えるので、塩味や辛みなどを強く出すことができます。同じじゃがいもが原材料でも、楽しみ方は色々なんですよ。

厚切り

厚切り

スティック

スティック

あげ方の工夫で軽い食感を出すことに成功した商品もあるよ。

商品

世界で初めて作ったのは誰?

ポテトチップスを世界で初めて作ったのは、ジョージ・クラムさんだといわれています。1853年、ニューヨークのホテルでコックとして働いていたクラムさんは、お客さんに「フライドポテトが厚切りすぎる」と言われてしまいます。自慢の料理にケチをつけられたクラムさんは、腕のほどを見せてやろうと、じゃがいもを薄くスライスして油であげ、大皿いっぱいに盛って差し出しました。これが思わぬ好評を呼び、ポテトチップスは広まっていきました。ポテトチップスは、お客さんのご意見・ご要望から生まれたんですね。

湖池屋のポテトチップスには、半世紀分の
ノウハウがぎゅっとつまっています。

答えてくれた人

株式会社湖池屋 マーケティング部 次長
野間和香奈さん

湖池屋のポテトチップスは、じゃがいもをスライスしてあげるだけ。でも、そのシンプルな工程の中に、半世紀分(今年で57年)の、ポテトチップスづくりのノウハウがぎゅっと詰まっているんです。
例えば、じゃがいもは種類や産地、季節で状態が違います。こうした違いがあってもおいしさの品質が一定になるように、毎日工場で調整しています。
それから、じゃがいもは形・厚さ・あげ方・処理の仕方によっていろいろなおいしさが楽しめます。商品のコンセプトに合うカットの仕方はどんなものか、研究し、商品を開発します。ぜひ、形の違うポテトチップスを、食べ比べしてみてください。メーカーがどんな工夫をしているかがわかりますよ。

パッケージデザインも、ポテトチップス
のおいしさや商品の特徴がお客様につた
わるよう、心がけています。

答えてくれた人