空港で預けた手荷物が、どうやってみなさんの乗る飛行機に届けられるのか、成田国際空港に教えてもらったよ!
さまざまな設備で、正確に仕分けているからです。
手荷物の旅!
みなさんが飛行機に乗る時、出発ロビーで預けた手荷物は、ベルトコンベヤにのせられ、どこかに運ばれていきます。ではその手荷物たちはどこへ、どんなふうに運ばれているのか、イラストで見てみましょう。
僕が案内 するよ!
❶手荷物を預ける
搭乗前に、チェックインカウンターに手荷物を預けます。
チェックイン情報をもとに作られた、バーコードが入ったタグを取り付けます。
タグにあるバーコード情報を自動で読み込み、目的の飛行機に届けられるよう、コンピュータに情報を送ります。
預けられた手荷物は、出発ロビーの下の階へ送られます。
手荷物に付けられたタグに、重要なデータがあるんだね!
❷爆発物検査を行う
手荷物の中に危険なものが入っていないか、爆発物検査装置(EDS)を使って検査を行います。
問題が確認された手荷物は、安全が確認されるまで再検査を行います。場合によっては警察に引き渡されることもあります。
爆発物検査でNGの場合は再検査になるんだよ
インライン検査で、手荷物の安全を守る!
成田空港では、飛行機に爆発物が持ち込まれないよう、CTスキャンを搭載した装置で荷物をチェックする「インライン検査」を行っています。この検査のおかげで、より質の高いセキュリティを保っています。
▲CTスキャンが搭載された爆発物検査装置(EDS)この装置のおかげで、検査時間が短くなりました
EDSの中で検査をしているよ!
❸各飛行機ごとに仕分ける
自動仕分け機能で、手荷物を持ち主が乗る飛行機にのせられるようにしています。
爆発物検査でOKが出たらメインソータに送られてくるよ
❹飛行機に積み込む
それぞれの手荷物を、目的の飛行機に運び、積み込みます。
目的の飛行機に積み込まれるよ
❺出発!
荷物はこうしてみんなと一緒に旅立つんだよ!
②と③が成田空港のおしごと、①④⑤は各航空会社のおしごとよ!
手荷物搬送設備で、手荷物をスムーズに運ぶ
成田空港では、預けられた手荷物を安全で正確に目的の飛行機に届けられるよう、手荷物搬送設備(BHS)を導入しています。
BHSでは、爆発物検査装置(EDS)を組み込んだインラインスクリーニングシステムで、手荷物の安全を守っています。また、ベルトコンベヤによる運搬システムと、自動で手荷物を仕分けるシステムを導入して、たくさんの手荷物を、限られた時間で効率的に搬送しています。
BHSのおかげで、チェックインカウンターで預けられた手荷物は、早くてスムーズに目的の飛行機まで運ばれているのです。
成田空港では、1日に数万個もの荷物をさばいているんじゃ。
BHSの機能は、大量の手荷物をさばくのに欠かせないケモ!
便利で使いやすい空港を目指し頑張っています
成田国際空港株式会社 空港運用部門
施設保全部 佐藤秀典さん
成田空港は、国内外130都市以上とつながり、1日平均10万人以上のお客さんに利用いただいている巨大な空港です。なかでも、国際線を利用されるお客さんの数は日本国内で一番多い空港であり、「日本の空の玄関」とも呼ばれています。
わたしたちは、みなさんが安全に、快適に成田空港を利用いただき、空の旅へと出発できるように、施設管理やサービス向上を毎日考えています。例えば、みなさんが預ける手荷物を、飛行機まで安全・正確かつスピーディーに届けられるように、日々点検や整備を行っています。
手荷物を安全・正確に届けるおしごとをしています!