自動車整備士 のしごと

2022.06.21 紹介します○○のしごと

スーパーオートバックスTODA(埼玉県戸田市)の自動車整備士、五十嵐雅俊さん
お客さんに安心して自動車に乗ってもらうため、すみずみまでていねいに点検する五十嵐雅俊さん=どちらも2021年9月、埼玉県戸田市
スーパーオートバックスTODA(埼玉県戸田市)の自動車整備士、五十嵐雅俊さん

五十嵐雅俊さん

スーパーオートバックスTODA(埼玉県戸田市)

安全守る自動車のお医者さん

自動車の専門的な知識に基づいて点検や修理などをするのが、自動車整備士です。お客さんが安心して、安全に乗れるように自動車の状態をチェックする、いわば自動車のお医者さんです。

自動車は問題がなさそうでも、長く乗っていれば部品は古くなり、装置が傷みます。そのため、決められた期間ごとに点検し、装置や部品の状態を確認します。これは車検と呼ばれています。

五十嵐さんの主な仕事は車検です。ブレーキはしっかりと利くか、タイヤはすり減っていないかといったことを細かく調べます。もろくなったものが見つかると修理したり交換したりして、車の機能を回復させます。車検は点検する部分が多く、点検の方法も複雑です。

お客さんとのコミュニケーションも大切です。点検の結果などをわかりやすく伝え、お客さんの質問にていねいに答えることが求められます。五十嵐さんは「お客様が納得するまで説明することを心がけています」と話します。

五十嵐さんは、全国展開しているオートバックスグループ内で、お手本となる自動車整備士に選ばれています。技術の高さはもちろん、親しみやすく、情熱があることが基準です。

スーパーオートバックスTODA(埼玉県戸田市)の自動車整備士、五十嵐雅俊さんのおしごとを説明する4コマ漫画

あゆみ

小学生の時は「ミニ四駆」を走らせて遊ぶのが大好きでした。こわれた機械を組み立て直すことにも熱中していました。

自動車整備士を意識し始めたのは、高校生の時です。バイクの販売店を営むおじの仕事ぶりにあこがれました。自身で買ったバイクのエンジンの構造を調べるのもおもしろく、整備士を本格的に目指すようになりました。

専門学校を卒業後、特定のメーカーの車を販売する会社で働いていましたが、いろいろなメーカーの車を直せるようになりたいと、今の会社に転職しました。

1983年
埼玉県生まれ
1999年
東京都立足立高校に進学
2002年
東京自動車大学校に進学。車の構造や整備について学ぶ
2004年
ネッツトヨタ東都(東京都葛飾区)に入社
2015年
自動車用品販売店オートバックスを運営している株式会社バッファローに入社
やりがいや苦労

不調の原因つきとめ完璧な状態に

「変な音がする」「ふだんはないゆれを感じる」。自動車の不調を訴えて店にやってくるお客さんは、原因がわからず、不安な気持ちでいます。

お客さんの話から不調の原因を予測し、実際に作業に取りかかり、原因がわかった時はやりがいを感じます。「これで安心してもらえると思うとうれしくて、早くお客様の笑顔を見たくなります」

任される仕事が増え、忙しい毎日ですが、「五十嵐さんに頼んでよかった」と言ってもらえることで、がんばれるといいます。「車は人の命を運ぶもの。どんなに忙しくても完璧に仕上げます」

クローズアップ
スーパーオートバックスTODA(埼玉県戸田市)の自動車整備士、五十嵐雅俊さん
「お客様にはいつも笑顔でわかりやすく伝えることを大切にしています」とにこやかに話します

2021.11.29付 朝日小学生新聞
構成:浴野朝香
イラスト:たなかさゆり

毎週月曜連載中の「紹介します 〇〇のしごと」から記事を転載しています。
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