しごとについての質問
「宇宙に関する仕事に就きたいです。どんな仕事があるんですか?」(15歳・男子)
「これも学習マンガだ!」山内康裕 (やまうち やすひろ)さん
※「これも学習マンガだ!」公式WEBサイト https://gakushumanga.jp/
ロケットが宇宙に飛び立つまでには、たくさんの人が関わっています
『宇宙兄弟』(既刊42巻)
著者:小山宙哉
出版社:講談社
価格:726円(税込)
電子書籍あり
宇宙の仕事と聞いて、まず思い浮かべるのが「宇宙飛行士」ではないでしょうか。漫画『宇宙兄弟』では、兄の南波六太(むった)と弟の日々人(ひびと)が一緒に宇宙飛行士になろうと幼いころに誓いあいます。日々人は約束通り、宇宙飛行士になる夢をかなえます。六太は一度は夢を諦めていましたが、再び宇宙飛行士を目指し始めます。
本作には、宇宙飛行士はもちろん、宇宙飛行士を支える人がたくさん登場します。宇宙飛行士たちを大切に思い、それぞれの場所でサポートをしながら、降りかかるトラブルを回避しようと奔走します。
技術者も宇宙に関する仕事には欠かせません。技術者は、衛星や打ち上げロケットなどの開発、設計、製作、運用などを行っています。自分の技術が人命を担っていることを重く背負いながら、それぞれが最善を尽くします。
『宇宙兄弟』を読めば、宇宙飛行士が飛び立つまでに、どれほど多くの職種の人が関わっているかがわかるでしょう。
宇宙の「魅力」を伝える案内人はいかがですか?
『星の案内人』(全4巻)
著者:上村五十鈴
出版社:芳文社
価格:649円(税込)
電子書籍あり
宇宙や天体が好きなら、プラネタリウムでその魅力を伝える仕事はいかがでしょう。プラネタリウムでは、投影するプログラムの監修や制作、プログラム上映中の解説や機材管理などを行います。宇宙や天体の知識や魅力を、楽しく、わかりやすく伝えるのが仕事です。
プラネタリウムは公立の科学館や博物館に併設されたものもあれば、民間施設もあり、規模はさまざまです。漫画『星の案内人』は、おじいちゃんが田舎でつくった私設のプラネタリウム「小宇宙」が舞台です。さまざまな事情や悩みを抱えた人々が、「小宇宙」をふらっと訪れては、宇宙や天体の話を聞くことで癒やされ、それぞれの日常へと帰って行きます。
例えば、いじめにあって家を飛び出してきた女の子には、正義の女神「アストレーア」のお話を。母校が廃校になると知って東京から帰ってきた青年には、オリオン座がいつか見えなくなるお話を。このプラネタリウムには人生の大事なものを見つめ直す時間が流れています。誰かにそっと元気を与えるような仕事ですね。