しごとについての質問
「本が大好きで、図書館の司書になりたいです。どんな仕事なのかな?」(12歳・女子)
嵯峨景子 (さが けいこ)さん
利用者からは見えにくい、司書の仕事がわかる本はいかがでしょう

『晴れた日は図書館へいこう』
著者:緑川聖司
出版社:ポプラ社(ポプラ文庫ピュアフル)
価格: 638円(税込)
電子書籍あり
図書館司書といえば、本の貸し出しや返却手続きをする姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。これは「カウンター」と呼ばれる、司書の仕事のひとつです。けれども司書の業務は、これだけにとどまりません。利用者の目からは見えにくい司書のさまざまな仕事について教えてくれる、おすすめ作品をご紹介します。
『晴れた日は図書館へいこう』は、読書好きな小学5年生のしおりが、図書館で起きる本にまつわる事件を解決するミステリー小説です。しおりが憧れるいとこの美弥子は、図書館で司書として働いています。この美弥子の姿を通じて、司書がどのような仕事をしているのか、またどのような苦労があるのかを知ることができるのです。
たとえば「第二話 長い旅」では本の返却が遅れた時の、「第三話 ぬれた本の謎」では図書館の本が汚れてしまった時の司書の対応が描かれます。他にも、図書館で行われるイベントの企画や、新しい本にカバーやバーコードをつける仕事など、司書がやらなければいけない数々の業務が作品の中に登場します。本と図書館が好きな人に贈る、とっておきの物語です。
利用者の疑問や知りたいことに対して、適切な資料を紹介する仕事もあります

『夜明けの図書館』(全7巻)
著者:埜納タオ
出版社:双葉社
価格:各681円~(税込)
電子書籍あり
『夜明けの図書館』は、図書館の重要な業務のひとつである「レファレンス」というサービスをテーマにしたマンガです。レファレンスとは簡単にいえば、利用者の疑問や知りたいことに対して、適切な資料を紹介する仕事。
主人公のひなこは図書館で働く新米司書で、彼女の元には「80年前の郵便局の写真を探している」や、「光る影の正体が知りたい」など、いろいろな質問が寄せられます。仕事に不慣れなひなこは、利用者が求めている資料をすぐに見つけることができません。それでもあきらめずに調べ続け、利用者の疑問にこたえる本をみごと探し出してみせるのです。レファレンスサービスの苦労とおもしろさ、そして本を通じて新しい知識にふれることの喜びを教えてくれる作品です。
司書とは本と人とをつなげる、やりがいのある仕事です。ぜひ夢をかなえてくださいね。