しごとについての質問
「大きな飛行機のパイロットになりたいです。どうしたらなれますか?」(9歳・男子)
児玉ひろ美(こだま ひろみ)さん
*JPIC(ジェイピック):一般社団法人 出版文化産業振興財団
旅客機の副操縦士は勉強や訓練に3年以上もの長い時間をかけます
『おしごとのおはなしパイロット パイロットのたまご』
著者:吉野万里子
絵:黒須高嶺
出版社:講談社
価格:1320円(税込)
インターネットで「パイロットになる」と検索をしてみると0.43秒で21,700,000件がヒット(公開時)。パイロットへの関心の高さを感じますね。でも、これらのなかから正しい情報を探し出すのは本当に大変なこと! そこで、おすすめはパイロット資格を管理する 国土交通省のホームページです。サイト内には「パイロットになるには」という、あなたにぴったりのコンテンツもありますし、トップページで政策情報・分野別一覧の飛行機のアイコンをクリックすると、ドローンや気球も含む、さまざまな操縦の情報を得ることができます。
『おしごとのおはなしパイロット パイロットのたまご』では、小学生の主人公雄大のいとこ幸也兄ちゃん(22歳)が、航空会社に入社してから旅客機の副操縦士になるまでを、ふたりのメールを通して紹介しています。そこには訓練で搭乗したコックピットの仕事の様子や、パイロットになる勉強や訓練に3年以上もの長い時間をかける理由が、小学生の雄大に話しかけるようにつづられています。その間、雄大は2年生から5年生に成長し、彼の「飛行機が好きで眺めるのも好き」という気持ちは、「パイロット」という職業への意識に成長していきます。まさに、今のあなたと同じ気持ちなのかもしれませんね。
巻末には「パイロットのまめちしき」として、パイロットの仕事・向いている人・なる方法が4ページにまとまっています。
たくさんの人々の仕事に支えられ飛行機は空を飛ぶ
『乗り物ひみつルポ ジェット機と空港・管制塔』
著者:モリナガ・ヨウ
出版社:あかね書房
価格:1760円(税込)
『乗り物ひみつルポ ジェット機と空港・管制塔』は、ボーイング787の離陸前から飛行・着陸までを中心にして、東京国際空港で働く人や乗り物を、著者が実際に取材して描いた絵本です。飛行機に乗るスタッフや、搭乗手続きをするグランドスタッフ・整備士のほか、空港で働くいろいろな種類の車両などを、丁寧なイラストとそこで働く人々のセリフによって詳しく紹介。そして「トウキョウタワー」と呼ばれる管制塔最上階にある管制室から見た空港全体が、観音開き4ページにわたるパノラマ図解になっています。
人の命を預かるパイロットになるには、たくさんの勉強・試験・訓練を経ますが、飛行機は一人のパイロットだけでは飛ばせません。たくさんの人々の仕事に支えられ、飛行機は空を飛ぶのです。