就職に資格は必須?自分に合った資格はどう探す?

2019.08.28 おしごとBOOK

しごとについての質問

資格があった方がいいとなんとなく思うけど、どんな資格が自分に合うのか、どうしたらわかりますか?(16歳・女子)

<答えてくれる人>土井英司(どいえいじ)さん

アマゾンの日本サイト立ち上げにも参画した本の目利き。書評家。出版コンサルティング会社・エリエス・ブック・コンサルティング社長。世界で1100万部を突破した『人生がときめく片づけの魔法』のプロデューサーでもある。

資格はただ持っているだけでは意味がありません


『日本の給料&職業図鑑』
著者:給料BANK
出版社:宝島社
価格:980円(税別)

資格といっても難関国家資格から、民間企業がやっている何の保証もないものまで、ピンキリです。資格は、自分の希少性を高めるもので、それが価格(給料)に反映しなければ意味がないのです。

そこで参考になるのが、ベストセラー『日本の給料&職業図鑑』です。

WEBプロデューサーやシステムエンジニアなどのIT系職業、弁護士・ 税理士・行政書士などの士業、コンサルティング系職業など、計8分類で職業をまとめてあり、医師に関しては、外科医、内科医、産婦人科医など、専門別に給与の違いがまとめられています。

ゲーム攻略本のテイストで作られており、イラストが鎧(よろい)を着た騎士だったり、職業のひと言紹介がユーモラスだったり、友達と一緒に読んでも盛り上がること間違いなし。

これによると、資格の花形である弁護士の平均給与は64万円。年代別では、20代48万円、30代66万円、40代78万円。独立した場合は、弁護士会の会費負担が重く、最高で110万円かかるなど、厳しい現実まで書かれています。

自分がどんな資質を持っているかを、ウェブテストで試してみよう


『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版』
著者:トム・ラス
訳者: 古屋博子
出版社:日本経済新聞出版社
価格:1800円(税別)

もう一冊は、累計50万部突破のベストセラー『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の最新版。

大事なのは希少性だと言いましたが、それが自分の強みに根差したものだと最高です。本書には、「学習欲」「活発性」「共感性」「競争性」「規律性」「社交性」「責任感」「戦略性」「分析志向」などといった個人の資質が計34に分類されており、自分がどの資質を持っているか、ウェブテストで確認できるようになっています(アクセスコードは、巻末のとじ込み部分に入っており、1回しか使えないのがミソ。古本ではダメです)。

それぞれの資質に関して、「行動アイデア」と「<◯◯>が高い人との働き方」が示されているのも特長です。

自分にどんな仕事が向いているのか、自分はどんな人と一緒に仕事するといいのか、どんな時にやる気が上がるのか、詳しく知ることで、「自分の強み」を築き上げることができるでしょう。ぜひ試してみてください。