しごとについての質問
警備員さんは、夜、誰もいない大きなビルなどを見回るとき、怖くないのでしょうか?(10歳・女子)
<答えてくれる人>児玉ひろ美(こだまひろみ)さん
*JPIC(ジェイピック):一般社団法人 出版文化産業振興財団
夜は怖いだけではなく、「明日へ続くすてきな時間」です

『よるのかえりみち』
著者:みやこしあきこ
出版社:偕成社
価格:1300円(税別)
やはり「夜」は怖いイメージがありますか? でも、夜は怖いだけではなく、楽しかった今日から、楽しみな明日へ続くすてきな時間。そんなふうに考えてみたら、いかがでしょう?
『よるのかえりみち』では、ウサギの坊やがお母さんに抱かれ、夜の帰り道をたどります。実際にはそんなに遅い時間ではないのですが、坊やにとっては、「もう遅い時」で、夜が始まっています。窓からこぼれる家々の灯や、おいしそうなにおい、話し声。昼間とは違う静けさのなかに人々の生活を感じながら、坊やはお母さんの肩に顔を預け、安心してウトウトし始めました。
なんて幸せなひと時なのでしょう。そんなひと時を守る警備員さんのお仕事は、怖さを乗り越えるに値する本当に大切なお仕事ですね。それにしても、この絵本の美しいこと! ご覧になればきっと、警備員さんのように夜の街をゆっくり巡回してみたくなりますよ。
夜の小学校の警備を頼まれた「ぼく」の日記があります

『夜の小学校で』
著者:岡田淳
出版社:偕成社
価格:1200円(税別)
では、もしもあなたが夜の小学校で警備をする仕事を頼まれたらどうしましょう……。
『夜の小学校で』は、小学校の夜警員さんがお休みをする間のピンチヒッターとして、警備の仕事を頼まれた主人公、「ぼく」の日記です。日記といっても、毎日つけるわけではなく、特別なことに出会った時だけのスペシャルな絵日記です。
ところで、夜の小学校での特別な出会いって何があるでしょう? オバケでしょうか? それとも泥棒でしょうか? 泥棒といえば、主人公のぼくも警備の初日に教頭先生に尋ねました。「たとえばですね、大男の泥棒がやってきたら、どうすればいいんですか?」。すると教頭先生はにこやかな顔をさらににっこりさせて、「どこかに逃げて、警察に電話するといいですね。そのあとでわたしのところにもしらせてください」。
さあ、夜の小学校で、どんな出会いがあったのかは、読んでみてのお楽しみです。