巨大なクレーンの先っぽに乗るあのひと、何してる?

2019.08.28 あのひと何してる?

ガントリークレーンの運転士

食料品、電化製品、日用品などの輸入・輸出品は、コンテナという箱に詰められて、海外と行き来するコンテナ船で運ばれているよ。このコンテナを、船から陸、陸から船へと積み下ろしをするのがガントリークレーンだ。運転士は通称“ガンマン”と呼ばれ、港の中心的存在なんだって。カッコイイね!(写真提供/宇徳港運株式会社)

地上50メートルから操作し、貨物の積み下ろしを行う


港の岸壁にそびえ立つ巨大なガントリークレーン。全長は127メートルで、運転席は地上約50メートルにあります。写真でわかるように、運転席は床がガラス張りで下のコンテナが見える構造。UFOキャッチャーのように、船に積まれたコンテナをつかんで下ろし、陸で待機するトラクターヘッドのシャーシ(コンテナを載せる専用の荷台)へ積み込みます。逆にトラクターヘッドのシャーシからコンテナを受け取り、コンテナ船へ積み込む、といった作業も行います。

コンテナ船は在来船に比べて停泊時間が平均8~10時間と短く、その間に荷物の積み下ろしを終えなくてはいけません。ベテランになると、最高で約40トンあるコンテナを、1時間あたり40本以上、1シフト(8時間30分)で約300本扱うのが一般的。コンテナ1本の積み下ろしにかかる時間は、平均わずか1分30秒~2分です。相当なプレッシャーの中、荷崩れを起こさないように、つかんでいるコンテナの揺れをできるだけ抑え、丁寧に着地させるよう心がけています。

迅速かつ正確な運転を求められる一方で、最も気を配るのは安全です。重いコンテナの行き交うそばでは、玉掛け作業者(※)やトラクターヘッドの運転士といった多くの人が働いているので、作業前には綿密なミーティングを行い、作業計画や危険ポイントを全員で共有。無線のほか、手や笛で合図をし合ってコミュニケーションをはかり、連携して作業に取り組む姿勢が大切です。

どうしたらガントリークレーンの運転士になれるの?


クレーン・デリック運転士免許(国家資格)の取得が必要。コンテナターミナルで作業を行っている港湾荷役作業会社へ入社し、コンテナヤード内にある他のクレーン機器を経験します。技術を認められれば、ガントリークレーンの運転を任されるのが一般的。

※玉掛け作業者

クレーンのフックに積み荷のワイヤーを掛けたり、外したりする作業者

協力/ 宇徳港運株式会社
取材・文/内藤綾子