
「臨床検査技師」を知っていますか? 聞きなれない職業かもしれませんが、実は私たちの健康を守るために、重要な役割を担っています。どんな仕事をしているのか日本臨床衛生検査技師会に聞きました。
- 臨床検査技師の仕事
- 医療に関する仕事
- 資格がいる仕事
病院などの医療機関で患者に向き合い、病気の状態を診断する検査を行うよ。


採血
血液のほか、鼻やのど、口の中の粘膜をぬぐった液や、皮膚のできものの膿なども採って調べる。
採血するのは、医師や看護師だけじゃないのじゃ!



病理細胞診検査
採取した組織や細胞が、がんなどの病気かどうかを調べる検査。細胞を見やすくするため、染色して顕微鏡で観察する。


血液検査
貧血の種類や白血病をはじめとするさまざまな血液の病気を調べる。


生化学・免疫血清検査
血液の成分から、内臓の元気度や免疫の働き具合を調べる。


超音波検査
肝臓や腎臓などおなかの中にある臓器、乳腺、甲状腺など体の外から触れる臓器、膀胱(ぼうこう)・子宮など骨盤の中の臓器、血管などを観察し、かたまりや腫れがないか調べる。


遺伝子検査
がん、結核菌、新型コロナPCR(ピーシーアール)検査など。
原因を見つけ出すなんて、かっこいいね!

臨床検査には生理検査と検体検査がある!
おもな臨床検査
生理検査
体を直接調べて、働きや動きをみる。

超音波
超音波を使って体の中を画像として映し、異常がないかをみる。

心電図
心臓や血管など全身の血液のめぐりをみて、脈の乱れや狭心症などの病気がないかをみる。
体の中のようすがわかるなんてスゴイ!

検体検査
体から採取する血液や尿、
組織、細胞などの検体から、体の状態をみる。
血液検査
白血球や赤血球などを調べる。病気の早期発見や診断に役立つ。
免疫検査
血液中の抗原や抗体反応を利用し、ウイルスと戦ったあとやアレルギーの有無を調べる。

生化学検査
血液や尿の成分を測定し、体調の変化や臓器の異常を調べる。
遺伝子検査
生まれつきの体質や、遺伝子(DNA:ディーエヌエー)の変化を調べる。
DNAには生きるために必要な情報が保存されているポン!


病理細胞診検査
採取した臓器などの組織や細胞から標本をつくり、顕微鏡で観察・判定する。
どこで働いているの?
臨床検査技師の資格を生かせる職場は病院以外にもさまざま。新しい治療法や薬の正しい利用を進める「臨床研究コーディネーター」や製薬企業、保健所などにも活動の場が広がっている。
病院
クリニック
健診(検診)センター
臨床検査センター
医療機器・製薬メーカー
臨床研究コーディネーター
臨床検査の専門家として、最善の医療を提供するため、チーム医療の一員として貢献しているよ。

どうしたらなれるの?
臨床検査技師になるには、毎年1回実施される臨床検査技師国家試験に合格しなければならない。この試験の受験資格を得るためには、大学などで臨床検査技師養成のカリキュラムを勉強する必要があるよ。

体中の細胞を調べて、異変の原因をつきとめます!
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
代表理事会長 横地常広さん
人間の体は、37兆個の細胞でできているのを知っていますか? 細胞が集まってできた臓器には、それぞれ役割があります。例えば、心臓には血液を全身に送るポンプの役割があって、血管を通じて全身の細胞に「酸素」と「栄養」を届けています。心臓の動きが悪くなると、細胞がダメージを受けてしまいます。
臨床検査技師は、「熱が出た」「おなかが痛い」というとき、どこで異変が起きているのか、何が原因なのかを調べます。体から採取した血液や尿などを調べたり、臓器の働きを調べたりして原因をつきとめ、お医者さんが病気を治す手助けをしています。
細胞が元気で頑張っているか調べるのが、臨床検査技師のお仕事です。
