おしごと見つけた!

小中学生のみなさんが「おしごと年鑑」を読んで、
選んだページを紹介してくれました!

2024.03.15 おしごと見つけた!

紹介してくれる人

北海道のあきちゃんさんの画像

あきちゃんさん

北海道・小学4年生

私のハマっていることはルービックキューブです。できるだけ早く、六面完成を目指して毎日たくさん練習をしています。私の住んでいる北海道は冬に雪がたくさん降るので、スキーやスケートのウィンタースポーツができ、毎年冬が来るのが楽しみです。

気になる1社

レンゴー株式会社

どこが気になった?

私の気になる1社は「レンゴー」です。この会社は丈夫な段ボールを作る会社です。段ボールの上に1トン以上ある車を乗せることもできるし、使った段ボールを98%リサイクルしているというのもすごい!と思ったので選びました。

初めて知ったこと

重さ1トン以上の車が乗っても段ボールはつぶれないということに、とてもびっくりしました。また、使い終わった段ボールを使ってまた新しい段ボールの原紙が作れるということを初めて知りました。

今までなんとなく使っていた段ボールですが、段ボールがあるおかげでさまざまな物を運べるということを実感しました。

段ボールのリサイクルの輪
段ボールのリサイクルについて(レンゴー株式会社のページから)

会社の人に聞いてみたいこと

聞いてみたいことは4つあります。

①ライナの間に挟まっている中しんのトラス構造はなぜとても丈夫なのですか?

②開業してから1番大変だったことはなんですか?

③他に進化した段ボールにはどんなものがありますか?

④中しんのトラス構造の波形はどうやって作っているのですか?

会社の人が答えてくれました!

レンゴー株式会社 広報部

段ボールに興味をもっていただき、ありがとうございます。

①トラス構造とは、三角形を組み合わせた構造です。四角形は上から力がかかったときに、へこんでM字になりますが、三角形は頂点に力が加わっても左右に力が分散するので変形が少なく、上からの力にもよく耐えることができます。変形しづらい三角形が連なることで、力がかかってもつぶれにくい構造となっています。段ボールのトラス構造は、中しんを波型にすることでできる空間によりクッション性にも優れ、緩衝材としての役割も果たします。さらにこの空間が空気層となり、箱の内側の温度変化を抑えるという役割もあるのです。

参考:「段ボールおもしろブック」段ボールのヒミツ1

② お菓子の箱や袋、ペットボトルのラベル、セロファンなど、段ボール以外のパッケージ製品も多く扱っているレンゴーですが、会社の始まりは段ボールからでした。レンゴーは、これまでいろんな会社と合併(2つ以上の企業が1つの企業になるプロセス)して大きな会社に成長しました。なかでも1999年にセッツ株式会社と合併し、段ボールの紙をつくる工程(製紙)と段ボールつくる工程をレンゴー1社でできるようになったことが、レンゴーとして一番大きな変化であり、大変なことでした。合併をするということは、異なる文化の会社・人々と一緒に仕事を始めるということなので、新たな一歩を踏み出し、築いていくのには、大変なエネルギーと努力が必要なことなのです。

③ 段ボールは包む・守るという基本の機能のほかに、装う・伝えるという情報を発信する機能もあります。レンゴーには、その情報発信の機能を最大限活用した「デジパケ」という箱があります。季節や地域に合わせた限定の箱を、美しい印刷で表現できる段ボールです。通信販売できれいに印刷された箱や、推しのデザインの箱が届いたらうれしいですよね。その他に、お店で商品を並べる時に、誰でも簡単に箱を開けられて、箱に入ったまま棚に並べることができる「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング」という段ボールもあります。他にも、抗ウイルス剤をコーティングした段ボール「ウイルスレンガード」や、防虫段ボール「バグレス」など、普通の段ボールに機能を追加した段ボールも色々あります。

④ ギザギザのついた2本のロールの間に中しん原紙を通して波状に成形します。その後、平らな原紙と貼り合せて片面段ボールをつくります。詳しい機械の様子は、このページを見てみてください。

参考:「段ボールおもしろブック」段ボールができるまで

運命の1社

株式会社ユニフルーティー ジャパン

どんな会社だった?

私の運命の1社は「ユニフルーティージャパン」です。1年中、世界各地の旬の果物が食べられるように、いろいろな国から果物を輸入している会社です。例えばぶどうなら、1月から5月はチリ産、6月はチリ産やメキシコ産、7月や8月はメキシコ産やアメリカ産、9月から12月はアメリカ産、というように、いろいろな国から季節をずらす工夫をして輸入しているそうです。

初めて知ったこと

本当に世界のいろいろな国からたくさんの果物が輸入されていることを初めて知りました。例えばバナナは主にフィリピン、キウイはジョージア、アメリカやチリ、レモンはトルコなどがあるそうです。

また、私は果物が好きで毎日食べていますが、それが世界中から輸入されていることを知って驚きました。さまざまな国からとどくから、おいしい果物が毎日食べられるのだなぁと、あらためてすごいと思いました。

収穫前のバナナ
実が青い状態で収穫されて輸入されるバナナ(株式会社ユニフルーティ ジャパンのページから)

会社の人に聞いてみたいこと

会社の人に聞きたいことは3つあります。

①青いバナナを輸入して、日本で熟すときに1番気をつけていることはなんですか?

②お店で買うバナナはいつもちょうど食べ頃ですが、それは何で見極めていますか?

③バナナを輸入するフィリピンなどは1年中暖かいですが、日本には四季があります。暑い夏に輸入する時と寒い冬に輸入するときに日本での熟成に違いはありますか?

会社の人が答えてくれました!

株式会社ユニフルーティー ジャパン

東日本加工場 加工ディビジョン ディビジョンマネージャー  西銘寿周さん

ユニフルーティー ジャパンの仕事に関心を持っていただきありがとうございます。熟成はバナナという果実の最も面白い特徴の1つだと思います。

① たくさんの農園がバナナを生産しています。その農園それぞれの特徴、収穫時期の天候、収穫からの日数、保管温度といった条件により熟成のしやすさが変わってしまいます。追熟(ついじゅく・バナナを熟すこと)加工では、そのいろいろな条件のバナナを均一な仕上がりにすることがとても大事です。そのため、フィリピンの現地法人と毎日のように、生産の数量、入荷したときの品質状態などの連絡を取り合って改善を続けています。

② バナナの追熟は主に3つのパートに分かれます。(1)冷蔵保管からバナナを活性化するパート、(2)活性化したバナナが黄色く、甘くなるパート、(3)温度を下げて黄色いバナナを長持ちさせるパートです。ムロと呼ばれる専用の設備の中で、バナナの追熟加工を行っていますが、パソコンでそれぞれのムロを見守るとともに、ムロ内のパートごとに商品を目で見てニオイを嗅ぎ、手の感触で硬さを確認して、さらに微調整を行っています。

③ 追熟の3つ目のパートで、日本の四季は大きく影響します。ユニフルーティージャパンの加工場を出荷してお店の店頭に並ぶまでの時間でもバナナの熟成は進んでいきます。そのため、暑い夏の時期と寒い冬の時期で出荷するときの熟度を変えています。バナナの最適な保管温度は13.5℃とされており、それよりも温度が低くなると熟成がしにくく、皮の色がくすんだりします。それよりも高いと熟成が進み、皮の色が茶色くなっていきます。同じ日に買ってきたバナナをそれぞれ違う温度で保管してみると違いが分かりやすいと思います。

これからも、いろんなことに興味を持ちながら勉強を続けてください。

20年後の自分は?

将来はどんなしごとをしたい?

20年後の自分は、建築士になって、自分で建築した家に住んでいると思います。小さいけど機能的な家を作りたいです。今回「おしごと年鑑」を見て、他にもいろいろな仕事があることを知りました。建築士だけではなく、いろいろな職業に興味がわきました。

北海道のあきちゃんさんの画像
パソコンのソフトで作った理想の間取り図

アプリで作った理想のおうちの間取り図を手に

今回調べた会社や団体