五十嵐雅俊さん
スーパーオートバックスTODA(埼玉県戸田市)安全守る自動車のお医者さん
自動車の専門的な知識に基づいて点検や修理などをするのが、自動車整備士です。お客さんが安心して、安全に乗れるように自動車の状態をチェックする、いわば自動車のお医者さんです。
自動車は問題がなさそうでも、長く乗っていれば部品は古くなり、装置が傷みます。そのため、決められた期間ごとに点検し、装置や部品の状態を確認します。これは車検と呼ばれています。
五十嵐さんの主な仕事は車検です。ブレーキはしっかりと利くか、タイヤはすり減っていないかといったことを細かく調べます。もろくなったものが見つかると修理したり交換したりして、車の機能を回復させます。車検は点検する部分が多く、点検の方法も複雑です。
お客さんとのコミュニケーションも大切です。点検の結果などをわかりやすく伝え、お客さんの質問にていねいに答えることが求められます。五十嵐さんは「お客様が納得するまで説明することを心がけています」と話します。
五十嵐さんは、全国展開しているオートバックスグループ内で、お手本となる自動車整備士に選ばれています。技術の高さはもちろん、親しみやすく、情熱があることが基準です。
小学生の時は「ミニ四駆」を走らせて遊ぶのが大好きでした。こわれた機械を組み立て直すことにも熱中していました。
自動車整備士を意識し始めたのは、高校生の時です。バイクの販売店を営むおじの仕事ぶりにあこがれました。自身で買ったバイクのエンジンの構造を調べるのもおもしろく、整備士を本格的に目指すようになりました。
専門学校を卒業後、特定のメーカーの車を販売する会社で働いていましたが、いろいろなメーカーの車を直せるようになりたいと、今の会社に転職しました。
- 1983年
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埼玉県生まれ
- 1999年
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東京都立足立高校に進学
- 2002年
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東京自動車大学校に進学。車の構造や整備について学ぶ
- 2004年
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ネッツトヨタ東都(東京都葛飾区)に入社
- 2015年
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自動車用品販売店オートバックスを運営している株式会社バッファローに入社
不調の原因つきとめ完璧な状態に
「変な音がする」「ふだんはないゆれを感じる」。自動車の不調を訴えて店にやってくるお客さんは、原因がわからず、不安な気持ちでいます。
お客さんの話から不調の原因を予測し、実際に作業に取りかかり、原因がわかった時はやりがいを感じます。「これで安心してもらえると思うとうれしくて、早くお客様の笑顔を見たくなります」
任される仕事が増え、忙しい毎日ですが、「五十嵐さんに頼んでよかった」と言ってもらえることで、がんばれるといいます。「車は人の命を運ぶもの。どんなに忙しくても完璧に仕上げます」
2021.11.29付 朝日小学生新聞
構成:浴野朝香
イラスト:たなかさゆり
毎週月曜連載中の「紹介します 〇〇のしごと」から記事を転載しています。
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