富士山より高く水を吹き上げるものって何？
おしごと年鑑
社会の土台を支えるお仕事
2023年度
日本一高い富士山より高く水を上げる。そんなことできるのかな？ どういうことなのか、機械製造で100年以上の歴史を持つ荏原製作所に教えてもらいました。
- 水に関わる仕事
- 防災に関する仕事
- 技術研究の仕事
ポンプだよ。水を高い圧力（押す力）で送るんだ。
高さなんと4000ｍ以上！
ポンプにはいろいろな種類があります。中でも、高い圧力で送るものは、高圧ポンプといいます。特にすごい性能のポンプの圧力を高さに換算すると、4000ｍ以上に。富士山の標高3776mを軽く超えるのです。
みんなのまわりにはポンプがいっぱい！
すごい力をもつポンプですが、実はみんなのそばにあります。私たちが水をいつでも使えるのはあちこちで365日動き続けるポンプのおかげです。シャンプーのボトルも簡単なポンプです。
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1
遊園地・水族館で水を運ぶ
◆ 標準ポンプ
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2
安全な水を送る
◆ 水道用ポンプ
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3
水があふれた所に駆けつける
◆ 排水ポンプ車
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4
水害から都市を守る
◆ 排水用ポンプ
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5
LNG（エルエヌジー／液化天然ガス）を安全に移送する
◆ クライオポンプ
水のあるところには必ずポンプがあるね！
首都圏を洪水から守る地下放水路で巨大ポンプが活躍している！
首都圏外郭放水路は、埼玉県春日部市の地下約50m（メートル）の場所にある長さ約6.3km（キロメートル）の世界最大級の地下放水路です。雨で水量が増えた川の水は巨大な立坑に取り込まれ、その水は地下トンネルにためられます。ためられた水は調圧水槽を通って排水機場から江戸川に排水されますが、そこでは４つの巨大な雨水排水ポンプが活躍しています。
洪水を防ぐためのしくみが放水路だポン！
これが 首都圏外郭放水路
庄和排水機場 だ！
〜地下に眠る巨大洪水対策施設〜
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立坑
直径約30m、深さ約70mの立坑に、川からあふれそうになった水が流れこむ。スペースシャトルがすっぽり入る大きさだ
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調圧水槽
パルテノン神殿のような59本の鉄筋コンクリートの柱で天井を支えている。立坑に入った水はトンネルを通ってここに集められるよ
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ポンプ設備
羽根車の直径はなんと3.8ｍ！ 調圧水槽に集められた水を14mも押し上げて江戸川に流すよ。ジェット機のエンジンを改良したガスタービンでポンプを動かしているんだ
荏原製作所の４つの巨大ポンプが活躍してるよ！
巨大ポンプのすごいパワー！
１秒間でどこまで水を
持ち上げられる？
ポンプ４台が動くと、小学校の25ｍプール（約200m3）の水なら、たったの1秒間で４階建てのビル（約14ｍ）の高さまで持ち上げることができます。
洪水の危険を回避！
これまでにいちばん
排水量が多かったのは？
首都圏外郭放水路で、これまでにいちばん排水量が多かったのは、2015年9月の台風17号・18号の時。この時は東京ドーム約15杯分の水を排出しました。
ポンプは縁の下の力持ち！
株式会社荏原製作所 建築・産業カンパニー
国内事業統括部 関東営業部 製品営業課 張 先晧さん
荏原製作所では、100年以上前からさまざまなポンプを作り続けています。ポンプができるまでには、調査・研究・設計・加工・試験や検査など多くの工程があります。でも、そのおかげでみなさんに信頼され、災害時にも活躍するポンプが完成します。これからも“縁の下の力持ち”として、みなさんの暮らしを支える荏原のポンプをたくさんの人に届けます。
荏原のポンプはみんなの暮らしを支えています！
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