ボールペンはどうやって作られるの?

おしごと年鑑 身近な生活につながるお仕事 2023年度
株式会社パイロットコーポレーション

スルスル書けるのは当たり前、と思いがちですが、実はとても繊細な技術が詰まっているボールペン。工場での製造工程をパイロットコーポレーションに教えてもらいました。

  • 文房具の仕事
  • 商品開発の仕事
  • 技術研究の仕事

ボールペンは樹脂やステンレスからパーツが作られ、作ったインキをレフィル(替芯:かえしん)にして組み立てられていくよ。

ボールペン各パーツの名前

今回は代表的な商品として、鮮やかな発色で、水に強いことが特徴のカラフルなゲルインキボールペン「ジュース」ができるまでを見ていこう!

ゲルインキボールペン「ジュース」

ペン先を作る

ボールペンの心臓部ともいえる「ペン先」。ステンレスでできていて、ステンレス線材を機械に入れると切断され、約30工程が自動で行われ、ペン先ができるよ。

ステンレスパーツ

ペン先を作る

切断したステンレス線材の両端から削っていき、片方の先端に極小ボールを入れます。そのあと、外側のパーツを内側に力を加えて、ボールが落ちないように支えます。

ボールペンにはすごい技術が詰まっているのじゃ!

ドングリーン

ボディーを作る

軸やクリップなどはプラスチックでできているので、粒状の樹脂を機械に入れて、自動的に作るよ。

ボディーを作る

プラスチックパーツ

プラスチックパーツ

レフィルを作る

水やゲル化剤などのベースとなる液体に、色のもと(顔料)を混ぜてインキを作るよ。インキを入れるカートリッジも樹脂を使って作るよ。

レフィルの構造

レフィルの構造

インキ

インキ

カートリッジ

カートリッジ

レフィル組み立て+インキ注入

カートリッジとペン先、インキなどのパーツがそろったら組み立てていきます。カートリッジの中にインキを入れるよ。

レフィル組み立て+インキ注入
きちんと書けるか全品しっかりチェックしているよ!

きちんと書けるか全品しっかりチェックしているよ!

ボディーを組み立てる

インキを注入したレフィル、軸やグリップ、ノック部などのプラスチックパーツ、バネがそろったら組み立てて完成! 箱に入れて出荷され、全国のお店に届くよ。

インキを注入したレフィル、軸やグリップ、ノック部などのプラスチックパーツ、バネがそろったら組み立てて完成!

完成!

完成!

どうしてボールペンっていうの?

どうしてボールペンっていうの?

ペン先に極小(直径0.25~1.6mm程)のボールが入っているから。このボールがなめらかに回転するようになっていて、上から流れてきたインキがボールにつき、紙の上で回転することで、インキを紙に出しているよ。

小さなボールペンの中にたくさんの技術が詰まっています!

答えてくれた人

株式会社パイロットコーポレーション
広報部 門司芽衣さん

パイロットでは、ペン先はもちろん、インキの性能や書き心地にこだわり、高品質なボールペンの商品開発に取り組んでいます。色鮮やかなゲルインキボールペン、濃い筆跡でくっきり書ける油性ボールペンや消せるボールペン「フリクション」など、たくさんの種類があります。最近では、環境に配慮し、海洋プラスチックごみをリサイクルしたボールペンも作っています。使い道にあわせて、自分にぴったりのペンを選んでみてくださいね。

お気に入りの1本を見つけてね!

答えてくれた人