きのこに多く含まれる「食物繊維」ってなあに？

「食物繊維」は、血や肉になったり、エネルギー源になったりする他の栄養素とは違い、体に吸収されません。最後はうんちになって出ていきます。でも、腸の中にたまった老廃物を体の外に出すのに役立ったり、腸にすむ善玉菌のエサになったりと、健康に生活するためになくてはならない成分です。きのこには、この食物繊維がたっぷり含まれています。

出典：八訂日本食品標準成分表

きのこを食事に取り入れることで、効率的に食物繊維がとれるね。

食物繊維の役割 ❶

うんちを増やす

食物繊維はうんちの量を増やして腸の動きを刺激し、腸内にたまった余計なものを体の外に出すのを助けます。

健康なうんちをいっぱい出そう！

食物繊維の役割 ❷

善玉菌のエサになる

腸には人の健康に役立つ細菌（善玉菌）が住んでいます。食物繊維は善玉菌のエサになり、その働きを活発にします。

腸にはおよそ1000種類、100兆個以上、1.5kg もの細菌がいます。体に役立つ「善玉菌」、悪い影響がある「悪玉菌」、善玉菌と悪玉菌のどちらか多い方の味方をする「日和見菌」の3種類に分けられ、善玉菌：悪玉菌：日和見菌＝2：1：7のバランスで存在するのが理想的です。

腸には全身の約7割の免疫細胞が集まっているため、腸が元気になると免疫力もアップ！かぜや病気になりにくくなるよ。

腸をキレイにしてくれるのが食物繊維なんだね。

きのこは野菜などの「植物」ではなく、みそやしょうゆをつくる麹菌などと同じ菌類の仲間です。より健康な暮らしのため、食生活に菌を取り入れることを「菌活」と呼びます。「菌」の字は訓読みで「きのこ」と読み、大豆や牛乳を菌によって発酵させたみそやヨーグルトなどと違い、100% 菌でできた唯一の食べ物。菌活に最適ですね！

きのこには、食物繊維の他にもうま味成分やさまざまな体に良い成分が含まれています。ここでは、きのこに含まれる健康成分や、うま味成分をより生かした食べ方を紹介します。レシピはホクトのウェブサイトにあるので、URLから飛んでみてね。

腸に優しくおなかスッキリ

食物繊維

腸の働きをよくして、体の調子を整えるよ。

レシピ https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokorecipe/recipedetail/?id=1792

菌食材のきのことみそを合わせたW菌活メニューで腸を元気に！食物繊維の豊富なきのこと根菜の組み合わせで効果アップだよ！

エネルギーを作って元気倍増

ビタミンB1

エネルギーをつくる手助けをする働きがあるよ。元気になれる！

レシピ https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokorecipe/recipedetail/?id=2137

ビタミンB1の豊富なきのこと豚肉の組み合わせ。ごはんから効率よくエネルギーを作るよ！

丈夫な骨で強い体

ビタミンD

カルシウムの吸収をよくして、骨が丈夫になる手助けをするよ。

レシピ https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokorecipe/recipedetail/?id=1533

きのこに豊富なビタミンDがチーズと牛乳に含まれるカルシウムの吸収をアップ！　おいしく食べて、強い体に！

病気になりにくい体づくり

βグルカン

免疫力を高める働きがあるから、かぜなどを引きにくい体づくりに効果的！

レシピ https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokorecipe/recipedetail/?id=1731

きのこのβグルカンと野菜のビタミンでかぜを撃退！　栄養バランスもよくもりもり食べられるため、体力や免疫力アップに効果的！

❶ 洗わない

ホクトのきのこは衛生環境が整った施設でつくられているので、洗わずに調理しましょう。洗うと風味がおち、栄養も流れ出てしまいます。

❷ 火を通す

ほとんどのきのこは生では食べられません。お腹を壊してしまうこともありますので、火を通して食べましょう。

❸ 短時間で調理

長時間加熱すると、ビタミンB 群などの栄養が損なわれます。手早く調理しましょう。

❹ 煮る時は水から

きのこのうま味成分は、60～70度で増えるという特徴があります。熱湯に入れるのではなく、水から煮るとおいしい出汁ができます。