
プロ野球・阪神タイガースや春夏の高校野球の熱戦の舞台となる阪神甲子園球場。大勢の来場者のおなかを満たす売店のお仕事や、新メニュー開発の舞台裏を、甲子園球場に教えてもらいました。
- 野球場の仕事
- スポーツに関わる仕事
- 食べ物に関わる仕事
約120の売店があって、いろいろな食べ物を売っているよ!
野球観戦や好きなチームの応援にとどまらず、楽しさがいっぱい詰まった野球場。ここでしか食べられないグルメもその一つ。甲子園球場にはお弁当やドリンク、スイーツなど、さまざまな食べ物を売るお店が約120店も並びます。甲子園3大グルメの一つ、「甲子園やきそば」のお店で働く人たちの一日を見てみましょう。

売店の一日を見てみよう!

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朝礼
試合が始まる4時間前に出勤します。朝礼で連絡事項を確認して、お仕事が始まります。
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衛生確認・仕込み
品質チェックのために、冷蔵庫や冷凍庫の温度確認をします。食材の賞味期限の確認が終わったら、商品の仕込みに取りかかります。
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開店
試合開始2時間前に甲子園球場が開門すると、売店も営業がスタート。笑顔で元気よく丁寧に対応します。
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食品ロスを防ぐために
食べられずに捨てられてしまう「食品ロス」をなくすため、天気や試合展開に合わせて商品を作ります。
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閉店
試合が終わると、鉄板や店内をきれいに掃除して一日のお仕事も終了です。お疲れさまでした!
甲子園やきそばは、プロ野球1試合で1000食、夏の高校野球では1日に3000食も売れるんだって!



数あるメニューのなかでも人気は、カレー、焼鳥、やきそばの「3大グルメ」だよ!
地球にやさしいお皿にリニューアル!

プラスチックの使用削減のため、甲子園球場では2021年シーズンから一部のやきそばとカレーの容器がプラスチック製から紙製に替わりました。やきそばの容器はつくる過程で温室効果ガスの発生が少なく、カレーの容器は竹を原料とし、埋めると土にかえる素材を使っています。
新メニュー「甲子園からあげ」が登場!

「揚げ物」商品の人気が高まっていたことから、新名物化に向けた商品として「甲子園からあげ」の開発が始まりました。「ビールに合う」をコンセプトに、1個あたりの大きさ・重さを決めることからスタートし、調味料の配合や粉の付け方など、試行錯誤を重ねました。濃口・淡口の2 種類のブレンドしょう油をベースにした特製タレに、日本酒とにんにくを加えて味付けをしたこだわりのからあげです。

▲容器には、甲子園球場の象徴の一つである球場の外壁のイラストをプリント!!
食材と味にこだわり抜いて開発しました。

酒井威栄さん
株式会社ウエルネス阪神 スタジアム事業部
フードサービス事業課 係長

高校野球、タイガースの歴史を紹介する甲子園歴史館では、年に4回、さまざまなテーマを選んで企画展を行っています。企画展の開催に向け、3カ月前から、タイガースの特集ではその年に話題となったこと、高校野球の特集では前回大会や地方大会の記録などから企画を考えます。2カ月前にテーマが決まると、展示内容や展示品を考え、関係者に写真や資料の提供を依頼します。デザイン会社と打ち合わせを重ねて、2週間ほど前にはパネルの原稿や展示レイアウトが決まり、ポスターやチラシを作製。開催前日に展示コーナーを入れ替え、開催日を迎えます。
これまでに開かれた主な企画展
タイガース:優勝にスポットを当てた「優勝特集」、サヨナラゲームにスポットを当てた「サヨナラ勝利特集」
高校野球:監督にスポットを当てた「名将特集」、元号でくくった「平成のセンバツ史」
など
試合や新聞をチェックして企画展のテーマを考えています。

松本大希さん
阪神甲子園球場 歴史館担当

歴史館が生まれ変わる!
2022年春にリニューアル
甲子園球場で生まれた数々の熱戦の記録・記憶を集めた甲子園歴史館が、2022年3月に生まれ変わります。多くの人々の協力によって増え続ける収蔵品に対応するため、展示面積は1.25倍に広がり、さらに充実した展示内容となります。
▲最新の営業情報は、甲子園歴史館ホームページをご確認下さい。