
私たちの健康の手助けをしてくれるお医者さんは憧れの存在でもあります。そんなお医者さんたちの中から、自分が信頼できる「かかりつけ医」をもつことの大切さを日本医師会に教えてもらいました。
健康に関することは何でも相談できる身近にいて頼りになるお医者さんのことだよ。
「かかりつけ医」にはどんな仕事があるのか見てみよう
診療所や病院での診察や往診

具合が悪くなった患者さんの診察をしたり、定期的な健康相談や予防接種などを行ったりします。

在宅医療が必要な患者さんの家に診療に行きます。
地域でのさまざまな活動

学校医
学校に出向いて健康診断をしたり、予防接種をしたりします。

産業医
企業などで健康診断を行ったり、健康相談にのったり、職場の健康管理に携わります。

医療と介護の相談にのる
ケアマネージャーや看護師と一緒に話し合いながら、介護が必要な人の段階に応じて、人生の最期をどのように迎えたいかなどの相談に応じます。
災害現場での活動

大きな災害が起こった際には、普段地域医療にたずさわっているお医者さんたちが、日本医師会災害医療チーム(JMAT)として被災地支援に行くこともあります。

「かかりつけ医」は、私たちのすぐ近くにいて、相談できるお医者さんのことなのね!

かかりつけ医に関する疑問にお答えします

日本医師会キャラクター
「日医君」
かかりつけ医はみなさんにとってどのような存在で、なぜかかりつけ医をもつ必要があるのかみていこう。

どんな診療科でもいいの?
A
どんな診療科の医師でも、自分が信頼できると思ったお医者さんであれば、問題ありません。

病気のことなら、インターネットで調べればいいのでは?
A
インターネットの情報は膨大で、医療に関する情報は専門家でなければわからないことがあります。日頃の状態を知っているかかりつけ医であれば、ちょっとした変化にも気づいてくれ、的確な診察やアドバイスをしてもらえます。

どのように探せばいいの?
A
話しやすい、説明がわかりやすいといったことが大事になります。地域医師会のホームページなどを参考にして、まずは近くの医療機関に行ってみましょう。

専門外のことはわからないのでは?
A
自分が対処できない場合には適切な医療機関を紹介してくれますので心配はありません。紹介先の医療機関では、かかりつけ医から伝えられた病状などの情報を基に診察・治療を行います。

かかりつけ医をもちましょう
公益財団法人 日本医師会 第19代会長 横倉義武さん
日本医師会では一人でも多くの方々に「かかりつけ医」をもつことを呼び掛けるとともに、お医者さんにもその能力を維持・向上してもらうため、毎年、研修会を開催しています。
「かかりつけ医」がいれば、医療に関することであれば、何でも相談できますし、早期に病気を発見することにもつなげることができます。
高齢者と異なり、みなさんのご両親の年代の方達は日頃元気なため、残念ながら、かかりつけ医をもっている人は多くありません。しかし、人はいつ病気になるかわかりません。
この記事を読んだみなさんには、ぜひ、ご両親や周りの人達に、「かかりつけ医」をもつよう勧めてほしいと思います。
※肩書きは2020年5月末日現在のものです
安心して暮らしていくためにも、多くの方に「かかりつけ医」をもってほしいと思います。
