屋上にプールがあっても水がもれないのはなぜ?

おしごと年鑑 社会の土台を支えるお仕事 2019年度
田島ルーフィング株式会社

屋上にプールが設置されている小学校やホテルを見たことはありますか? 屋上に水をためているのに、下に水がもれてこないのはどうしてなんでしょうか。田島ルーフィングに教えてもらいました。

水もれを防ぐ防水の技術が屋根にほどこされているからだよ。

プールの水がもれてきたり、大雨が降ったときに天井から雨もりしたりしない理由は、屋根に「防水層」があるからです。
防水の技術があるから、水がもれる心配がなく、平らな屋上でいろんなことができるようになりました。

屋上にプールを設置している小学校

屋上にプールを設置している小学校(例)

もし防水していなかったら下の階はびしょぬれになっちゃうケモ~!

ケモノン

屋根を雨などから守ってくれるのは「防水層」

パラペット

平らな屋根(陸屋根)の場合はパラペットという低い壁を作って、雨水を排水溝から流しています。

※世界中に昔からある斜めになっている屋根は、勾配屋根といいます

何の加工もしていない陸屋根

何の加工もしていない陸屋根は、時間がたつと太陽の熱などによってコンクリートに亀裂が生じて雨水が浸入してしまいます。

防水層

そこで、陸屋根を雨などから守ってくれる防水層を設置します。防水層は、屋根をおおう膜のようなものです。

どんな防水があるの?

アスファルト防水

アスファルト防水

道路の舗装などにも使われているアスファルトと、ルーフィングと呼ばれるシートを組み合わせた、一番使われている信頼性の高い防水です。

ウレタン塗膜防水

ウレタン塗膜防水

ウレタンと呼ばれる液体を固めて、軟らかいゴム状の防水層を作ります。固まる前は液体なので、細かくて狭い部分にも対応できます。

塩ビシート防水

塩ビシート防水

塩化ビニル樹脂をシート状にしたものを貼り合わせて防水層を作ります。熱風や薬剤でシート同士のつなぎ目を一体化します。短い期間でできるのが強み。

防水しているから、屋上でこんなことができる!

1ヘリサイン

ヘリサイン

防水層の上にライトを反射するフィルムを貼ることで、上空のヘリコプターから、学校の名前や場所がはっきりわかるようになっています。災害時に空から救助してもらうための大切な目印です。

2屋上緑化

屋上緑化

防水層の上に植物の根の侵入を防ぐ層を作り、さまざまな種類の草花を植えています。身近に触れられる自然環境が屋上にあることでみんなが癒やされ、自然について考えることができます。

屋上でこんなことができる!

3スポーツコート

スポーツコート

硬いコンクリートの上に厚みのある軟らかい防水層を設置しているので、みんなが走ったり跳びはねたりしても耐えられるスポーツコートになっています。

4太陽光発電

太陽光発電

最も身近な再生可能エネルギーである太陽光の発電設備が、屋上の防水層に影響を与えないように安全に設置されています。

防水が屋上にしっかりされているからこそこんなにいろんなことができるのね!

ユイ

より豊かな生活空間を創造しています。

答えてくれた人

田島ルーフィング株式会社 営業企画部
武藤千洋美さん

日本には四季があり、雨も多いので、建物の屋根はかなり性能が良くなくてはいけません。私たちはそこで、高い防水技術を提供してきました。
建物を支える私たちの仕事は、きちんと機能していれば、雨もりなどが起こることはなく、みんなから気がつかれることはありません。逆に、みんなから気がつかれないことが誇りなのです。でも、みんなが知っている有名な建物には、実は必ず防水が施されているんですよ。
田島ルーフィングは、建物を雨から守り続けて、今年で創業100周年を迎えました。これからも防水を通じて、より豊かな生活空間を創造していきたいと思っています。

答えてくれた人

屋根の上でがんばる縁の下の力持ちに徹しています