「お医者さん」って、どんなお仕事?

おしごと年鑑 身近な生活につながるお仕事 2019年度
公益社団法人日本医師会

お医者さんは、みんなの憧れの職業。でも、一口に「お医者さん」といっても、いろんなお仕事があるんです。日本医師会に教えてもらいました。

臨床医から研究医まで、いろんな「お医者さん」の仕事があるよ。

町の診療所や病院で、病気やけがを治してくれるお医者さんを、「臨床医」と言います。また、人の診察をすることはありませんが、医学の知識を生かして病気の治療方法や薬の研究をする「研究医」もいます。お医者さんというと臨床医を思い浮かべがちですが、他にもいろんな仕事をするお医者さんがいるんですよ。

臨床医

身近な診療所であらゆる病気やけがに対応しつつ、みんなの健康を守ってくれるかかりつけ医や、大きな病院で専門的な検査や治療を行う専門医がいます。

臨床医

研究医

専門機関で医療に関する研究をする医師。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥先生や本庶佑先生も、研究医です。

研究医

お医者さんにはいろんな役割があるよ

学校医

学校医

学校で健康診断をしたり、予防接種をしたりします。

産業医

産業医

企業などで健康診断を行ったり、健康相談に乗ったりします。

健康スポーツ医

健康スポーツ医

スポーツをする人に対して、治療だけでなく、医学的な助言もします。

警察協力医

警察協力医

災害や事故、事件などで亡くなった人を調べ、死因や身元を特定します。

国際協力医

国際協力医

海外、発展途上国で人道支援を行います。

ユイ

お医者さんの知識や技術が、いろんな場面で役立つのね。

災害現場で活躍する、JMATとは?

JMAT

日本医師会では、大きな災害が起こると、普段は地域医療にたずさわっているお医者さんたちに協力を求め、日本医師会災害医療チーム(JMAT)を組織します。JMATは、被災地の医師や医師会と連携し、それぞれの専門を生かして対応に当たります。

JMATの主な仕事

被災者の診療や健康管理

被災者の診療や健康管理

主に避難所などで、医療が必要な方への診療や避難者の健康管理で活躍します。避難所では、たくさんの疲れきった避難者が集まり長期の集団生活を送るので、特に高齢者などへの健康上の配慮が必要です。また、感染症などのリスクにも対応しなければなりません

他の医療チームとの連携

他の医療チームとの連携

大きな災害が起こると、JMATだけでなく、国が派遣するDMAT(災害派遣医療チーム)や日本赤十字社など、さまざまな医療関係のチームがたくさん集まります。大切なのは、みんながバラバラに動くのではなく、都道府県や地域単位で担当を分担し、効率よく活動することです

被災地の医療機関とも協働する

被災地の医療機関とも協働する

JMATには、被災地の外から派遣されるチームの他、被災地の医師会が自ら編成するチームがあります。災害が収束してきたら、外部からのJMATは撤収し、地元の医師会が支援活動を引き継いで、被災地の医療機能の復旧に努めます

災害に備えての訓練・研修

災害に備えての訓練・研修

いつ起こるかわからない災害に備えて、2013年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力し、超高速インターネット衛星「きずな」を使った被災地との情報共有や、JMATの活動に関わる訓練をしています。また、JMATのための研修も実施しています

2011年の東日本大震災では、後続の活動も含め 5年後の2016年までJMATの活動は続いたんだって。

ヒナタ

医師を目指す人へ、伝えたいこと

答えてくれた人

日本医師会長 横倉義武さん

お医者さんと言っても、いろいろな役割があります。どんなお医者さんになっても、大変なことはもちろんたくさんあります。でも、病気が治って、患者さんやその家族に喜んでもらえた時の喜びは、お医者さんになってみなければ経験できない貴重な出来事の一つと言えます。
医療というのは、人が人を診るお仕事であるため、患者さんとの信頼関係を築くことが何よりも必要なことになります。
皆さんの中にも、お医者さんになりたいと思う人がいるでしょう。そんな皆さんには、お医者さんになりたいと思った時の気持ちを忘れず、患者さんの心に寄り添うお医者さんに、ぜひ、なってもらいたいと思います。

関わった人から「ありがとう」と言ってもらえる、とてもやりがいのある仕事ですよ。

答えてくれた人