車の乗り心地をよくしているものって?

おしごと年鑑 未来を生み出す科学技術のお仕事 2019年度
千住金属工業株式会社

揺れが少なくて酔いにくい、そんな乗り心地のよい車の秘密はどこにあるのでしょうか。千住金属工業に聞きました。

衝撃を吸収するショックアブソーバが タイヤに取り付けられているんだよ。

車

ショック(Shock:衝撃)アブソーバ(Absorber:吸収体)は、タイヤからの衝撃を吸収してくれる部品です。ショックアブソーバがあるから、車はでこぼこ道などの衝撃をそのまま受けずになめらかに進むことができるんです。
ショックアブソーバは、スキーのモーグル選手のひざと同じような働きをしているんですよ。

モーグルのコースはでこぼこだけど、ひざで衝撃を吸収するから、体は上下しないんだよ

モーグル

どうやって衝撃を吸収しているの?

どうやって衝撃を吸収しているの?

タイヤからの衝撃をスプリングが吸収する
ショックアブソーバがスプリングの振動を抑え込む

ショックアブソーバがあるとき、ないとき

ショックアブソーバがないとどうなるの?

車がガタつく

車がガタつく

道路のでこぼこに合わせてスプリングがいつまでもゆれるので、車はつねに上下に振動して、ガタガタしてしまいます。

すぐに止まれない

すぐに止まれない

ブレーキをかけると、車の前の方に重心がかかります。ショックアブソーバでその重心を抑えないと、すぐに止まることができません。

うまく曲がれない

うまく曲がれない

車は曲がるとき外側に重心がかかり、外側に沈み込みます。内側のタイヤには力がかからないので、ふらついてしまいます。

ショックアブソーバに欠かせない「すべり軸受」

ショックアブソーバ内部

ショックアブソーバ内部

ショックアブソーバは、オイルの入った筒に、棒(ロッド)が差し込まれていて、その棒が上下することで衝撃を吸収し、振動を抑え込みます。
このとき筒と棒は、ぴったりとくっついていながら、なめらかにすべらなくてはいけません。ぴったりとしていなければガタついてしまい、すべりが悪ければスムーズに動きません。こうしたなめらかな動きを支えているのが「すべり軸受」という部品です。ショックアブソーバには欠かせない、大切な部品なのです。

ショックアブソーバ

強い力から守りつつ
できるだけ摩擦をなく
すのが大切なんだって

ヒナタ

すべり軸受は何でできているの?

すべり軸受は何でできているの?

よくすべって、壊れたりすり減ったりしないことがすべり軸受に求められることです。
その条件を満たすために、よくすべるフッ素樹脂、壊れにくい鉄、減りづらい銅粉を結合した3層構造でつくられているんですよ。

すべり軸受は何でできているの?

車のこんな部分にもつかわれているよ

車ですべり軸受がつかわれているのは、ショックアブソーバだけではありません。
ほかにもペダルやドアやシートなど、いろんなところで活躍しています。

車のこんな部分にもつかわれているよ

1 ペダル用

ペダル用

2 パワーシート用

パワーシート用

3 ドアヒンジ用

ドアヒンジ用

4 ショックアブソーバ用

ショックアブソーバ用

5 オートテンショナ用/ソレノイドバルブ用
スロットルボディー用/コンプレッサ用

オートテンショナ用ほか

車を支える大切な部品をつくり続けています

答えてくれた人

千住金属工業株式会社 営業三部 営業課
鈴木崇之さん 菊池康太さん

私たち千住金属工業がつくっている「すべり軸受」は、さまざまな車やオートバイなどに使われています。
車の乗り心地をよくして、安心・安全を守る製品ですから、責任は重大です。車をしっかりと支える強さと、できるだけ摩擦がない、より良いすべり軸受を生み出すための研究をずっと続けてきました。私たちの製品で社会に貢献したいという思いで、社員みんなが頑張っています。
仕事のやりがいはいろいろありますが、街で私たちの製品が使われている車を見かけたときや、「車の乗り心地がすごくよくなった」と喜んでもらえるときが一番うれしいです。
これからも製品を通じて、みんなの安心と安全を支えていきたいと思っています。

見えないところで車を支えています!

答えてくれた人